2018年4月20日 (金)

格差がひろがる

格差がひろがる

西日本新聞 風向計:ITと「隗より始めよ」 編集委員 上別府 保慶
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/weather_vane/article/409757

講演会で6歳児がいる女性から「世界の変化に対応できるように何を教えたら良いでしょう」と問われてこう答えていた。

「変化に関する情報は、波にのみこまれるだけなので、教えなくていいです。大事なのは不確実なことに対応できる方法を教えること。これからは、常に学び、変化し、自分を改革することが必要になるからです」

意訳するなら、仕事の在り方はどんどん変わっていくから、転職できる能力と柔軟さを持てということか。さらにハラリ氏は「(ITにはまだ備わっていない)人間の感情というものについて、理解を深める教育投資が必要です」とのたまう。

肉体労働なら個人差は少ない、単純な知的労働(集計とか)ならば訓練で伸ばせる。しかし、「人間の感情というものについて、理解を深める」方法はあるのだろうか。パターン化された「挨拶をしましょう」程度ならなんとかなっても、感情について、つまり他人の気持ちを理解したり他人に好かれる能力(素質?性格?)の差は肉体労働や単純な知的労働よりも遥に大きい。

これから社会がどう変わってゆくかは判らないが、感情が大事になるのであれば、格差が広がるのは間違いない。

  *        *        *

肉体的な活動や単純な知的活動よりも感情のともなう活動の方が人間的であり奴隷的ではない。社会で人間的な活動が重要になるほど格差が広がる。皮肉なものだ。

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2018年4月19日 (木)

私的な時間の出来事なのね

私的な時間の出来事なのね

中日新聞 社説:幹部自衛官暴言 旧軍の横暴想起させる
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2018041902000127.html

背筋がゾッとする異様な行為である。現職の幹部自衛官が国会議員に「国民の敵」などと罵声を浴びせた。旧軍の横暴を想起させ、断じて許されない。再発防止の徹底と責任の明確化を求めたい。

まずは事実関係を確認したい。民進党の小西洋之参院議員によると、十六日午後九時ごろ、国会議事堂前の公道で、現職の自衛官を名乗る男が小西氏に「おまえは国民の敵だ」「おまえの議員活動は気持ち悪い」などと罵声を浴びせた。

小西氏の警告にもかかわらず罵声は約二十分続き、最終的には発言を撤回した。

公務中に自衛官が国会議員に対して暴言を吐いた訳じゃないのね。私的な時間の出来事なのね。

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大きな組織になると過激な人間も、やらかしてしまう人間もいるものだ。自衛隊が思想教育をしいるかどうか知らないが、思想教育をしていなければ世間と同じ割合でやらかしてしまう人間が出てきても不思議でもなんでもない。

そういう人間が出てきたら規則にしたがって処罰すれば良い(所属組織の名誉を傷つけた、などと)、それだけのことだ。

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自衛隊を特別扱いしすぎてはいけない。

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ところで、私的な時間の行為で処罰したら人権侵害にならないですかね。

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2018年4月18日 (水)

本音と建前、理想と現実

本音と建前、理想と現実

毎日新聞 余録:「君が歩兵大隊を編制していることを知っているのは君だけだ…
http://mainichi.jp/articles/20180418/ddm/001/070/076000c

「君が歩兵大隊を編制していることを知っているのは君だけだ。兵は警査と呼び、士官は警察士と呼ぶのだ。もし戦車がみえたら、それは戦車ではなく特車だというのだ。トラックはトラックでよいがね」▲自衛隊の前身、警察予備隊創設にあたったコワルスキー米軍大佐の訓練担当の部下への指示である。むろん憲法9条を配慮しての言いかえで、戦車の「戦」を避けて特車にしたのは初代の幕僚長にあたる林敬三(はやし・けいぞう)総監の苦肉の策だった

▲シビリアンコントロールは「『官僚による支配』に変質してはならない」。大佐はそう説いた。国民、その代表である国会の統制をかいくぐる「戦」の字隠しはもういいかげんにしてほしい現代の防衛省である。

組織の上部が建前や理想だけを述べて、現実離れした要求を下に押し付けると、下は都合の悪い事実を隠すようになる。憲法に理想だけを書いて、現実を無視していれば、現実主義者である(現実主義者であるべき)現場の人間は、退職するか事実を隠蔽してしてしまうようになる。

  *        *       *

日本国憲法の前文や憲法九条には無理がある。これを守れと組織や現場に要求したら、戦車は特車になり、へり空母はへり空母でなくなり、戦闘は無かったことになる。

防錆省の隠蔽は非難されるべき事だけれども、憲法九条の無理が組織の弱い部分(国会と防衛省では防衛省の方が弱い)に表れたのだと思う。

  *        *       *

組織の底辺を経験したことのある自分としては、同様の事件は続くだろうし、憲法九条は改正するべきだと思う。

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2018年4月13日 (金)

朝日新聞も認める

朝日新聞も認める

朝日新聞 社説:シリア緊迫 武力では解決しない
https://www.asahi.com/articles/DA3S13448386.html?ref=editorial_backnumber

今回の新たな疑惑をめぐり、ロシアは安保理で拒否権を使い、真相解明と責任追及に取り組む調査団をつくる決議案を葬った。潔白であるならば、なぜ国連の調査を拒むのか。

米ロの非難合戦による安保理の停滞は、7年に及ぶ戦闘で30万を超すシリアの人命が奪われても、なお有効な手立てを打てない国際社会を象徴する光景でもある。

朝日新聞も国際社会の無能というか、国際社会が平和を作り出せていないという現実をみとめるんだ。なら、日本国憲法の前文や九条がキレイゴトか理想論だってことも判るんじゃないかな。

  *        *       *

キレイゴトや理想論のルール(憲法・法律・規則などなど)は、無視されるか改正されなければならない。でなければルールの重みに相応しい不利益をもたらす。

憲法改正を行わなければ、日本国憲法は、ますます軽視されるようになるだろう。

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2018年4月12日 (木)

「平和を愛する諸国民の公正と信義」

「平和を愛する諸国民の公正と信義」

産経新聞:アサド政権はなぜ化学兵器を使うのか ロシアを隠れ蓑、欧米の怒りを軽視? 反体制派へ恐怖植え付けか
http://www.sankei.com/world/news/180411/wor1804110023-n1.html

ロイター通信によると、国連は昨年9月、アサド政権側の化学兵器使用は2011年の内戦発生以降、少なくとも27回に上るとする報告書を出した。

多数の化学兵器使用が疑われるにもかかわらず、本格的な軍事攻撃を受けたケースは少ない。トランプ政権は1年前、アサド政権側が北西部イドリブで化学兵器を使ったと断定し、中部の空軍基地を巡航ミサイルで攻撃したが、このときもピンポイントの攻撃が短時間行われただけだった。

日本国憲法の前文には色々と書かれていますが、多くは理想論で現実的ではありません。例えば「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」などとありますが、現実の国際社会では「多数の化学兵器使用が疑われるにもかかわらず、本格的な軍事攻撃を受けたケースは少ない」のです。

「平和を愛する諸国民の公正と信義」を信頼したとしても、やってくれることは多くはありません。今回、化学兵器を使用したアサド政権に対しても、多くの非難の言葉と多少の攻撃(ミサイルを何発か打ち込む)に終わるでしょう。

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2018年4月11日 (水)

国連信仰

国連信仰

しんぶん赤旗 主張:選択的夫婦別姓 国連勧告無視する政府の異常
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-10/2018041001_05_1.html

国連女性差別撤廃委員会から、選択的夫婦別姓制度導入を勧告され、その実施状況報告を出すよう求められていた日本政府が報告を提出しました。その内容は勧告を無視したものであり、批判と怒りが広がっています。

「国連勧告無視する政府の異常」ですか。

国連の委員会の勧告は、私にとって、始業式や終業式での意校長先生のお話ぐらいの「正しさ」なのですが。国連の言うことが正しいとしても、国連は拉致被害者一人取り返すことができない、タテマエと言葉の存在です。ですから、国連の(安全保障理事会以外の)勧告は、自分に都合の悪ければ無視してかまわないのでは、とすら思っています。

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2018年4月10日 (火)

代替

代替

BUSINESS INSIDER JAPAN:東大生はなぜ“森友改ざん問題”後も安倍政権を支持するのか
https://www.businessinsider.jp/post-164956

2017年6月段階で安倍政権を支持していた東大生たちは、森友問題と一連の文書改ざん問題を受けても、基本的に安倍政権支持の姿勢は変わっていない。もちろん、これが全ての東大生の意見ではないし、若年層を代表しているわけではない。

しかし、今回取材した彼らの考え方の根底には、「たとえ安倍政権を終わらせたとしても代わりがいない」というある意味現実的な見方があった。その“諦め”を払しょくする新しい選択肢は、現れるのだろうか。

「その“諦め”を払しょくする新しい選択肢は、現れるのだろうか。」

政権運営可能な野党は出てくるでしょうか。自分は悲観的です。それは、批判だけしてれば(多くはありませんが)議席を獲得できるから、です。批判者という立場に満足して、現実に政権運営するための能力を身に付けていない。

  *        *        *

ところで、引用元のコラムや記事のようなものを読むと、自民党政権(あるいは安倍政権)が終わることが良いことだ、という価値観を感じることがあります(引用したコラムで言えば「諦め」という言葉にでしょうか)。しかし、自民党政権は「悪」なのでしょうか。

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2018年4月 9日 (月)

教育行政は神聖にして不可侵なのか?

教育行政は神聖にして不可侵なのか?

毎日新聞:文科省を批判「教育守る義務の放棄」
https://mainichi.jp/articles/20180409/k00/00m/040/014000c

文部科学省の前川喜平前事務次官は8日、自らの授業内容を報告するよう名古屋市教育委員会に要請した文科省について「不当な政治的な力から教育現場を守る義務があるが、それを放棄するようなことをした。職員は教育と行政の関係を勉強し直した方がよい」と批判した。同市内で記者団の質問に答えた。

政治家が問い合わせをした。行政が答えた。それだけのことです。何故、「不当な政治的圧力」になるのでしょうか。

日本は民主国家です。国民に選ばれた議員が行政に問い合わせて何が悪いのでしょうか。行政にしても出せない情報もあるでしょうが、政治家が問い合わせていけないない部署などありません。

  *        *       *

問い合わせは政治的圧力だ、問い合わせていけない、という議論は行政に不可侵な場所を作ることになります。それは望ましいのでしょうか。

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2018年4月 8日 (日)

米軍言いなり

米軍言いなり

しんぶん赤旗 主張:CV22首都・東京に 国民の安全脅かす配備やめよ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-07/2018040701_05_1.html

重大なのは、今回の発表が5機のCV22を積んだ輸送船が米軍管理の横浜ノース・ドック(横浜市)にちょうど到着した3日だったことです。河野太郎外相は、在日米軍から配備の通報があったのは3月16日だったものの、発表が遅れたのは「(米側から)日本側からの公表を控えるよう要請をされていた」ためだったと述べています(4日、衆院外務委員会、日本共産党の宮本徹議員への答弁)。

米軍言いなりの許し難い情報隠ぺいです。配備に対する国民の不安や批判を全く意に介さない態度です。抗議行動の広がりを抑える狙いがあった疑いが濃厚です。

オスプレイが危険だという議論がありますが、私はさほど危険な機体だとは思えないんですよね。少なくともアメリカ人がアメリカ人を乗せても大丈夫だと思うくらいには安全な機体なんですから。

  *        *       *

「米軍言いなりの許し難い情報隠ぺいです」

日本側が米側に「発表しないように要望してください」と要望したのではととも思ってしまいますが、日本がアメリカの言いなり、言いなりとまでは言わないまでも弱い立場にあることは事実です。

で、どうすれば良いと言うのでしょうか。

アメリカと戦えと言うのでしょうか。アメリカに文句を言えば良いのでしょうか。その結果どうなるのでしょうか。

民主党政権の時には、好きにアメリカに文句を言ったようですが、その結果、どうなったでしょうか。何か良いことがあったでしょうか。

  *        *       *

野党が与党の批判をするのは当然の権利で、出来ていないこと、日本に不利な状態であることを指摘するのは当然です。しかし、野党は無責任な立場です。理想論やべき論を言う責任の無い立場の人間を信じてはなりません。

その理想論やベキ論を実行して結果を引き受けるのは私たち国民なのですから。

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2018年4月 7日 (土)

ご褒美なの?

ご褒美なの?

しんぶん赤旗 主張:自衛隊日報隠ぺい こんな組織 憲法に明記できぬ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-06/2018040601_05_1.html

イラクに派兵された陸上自衛隊の日報が「あった」とされる問題で、陸自で見つかったのは実は1年以上も前だったことを小野寺五典防衛相が認めました。長期にわたって大臣などにも報告せず、国会答弁も訂正せず欺いていたというのは、「文民統制」(シビリアンコントロール)にも関わる重大問題です。情報隠ぺいや公文書改ざんが相次ぐ安倍晋三政権の強権体質に加え、ことは自衛隊という実力組織についての問題です。首相は自衛隊を憲法に明記する改憲を企てていますが、こんな自衛隊を憲法に書き込めばそれこそ暴走の歯止めがなくなります。

しんぶん赤旗は、自衛隊を(軍隊を)保持することを憲法に書くことは、自衛隊へのご褒美とでも思っているんでしょうか、「こんな組織 憲法に明記できぬ」だなんて。

  *        *       *

自衛隊は大きな戦闘力を持っている実力組織だ。その実力組織の憲法上の位置づけがあいまいなんて良いのでしょうか。いまの自衛隊の実態について判断する能力は私にはありませんが、仮に自衛隊の実態がよろしくないものだとしても、そのあるべき姿を憲法に書けばよいだけではないでしょうか。

憲法に書くことが「ご褒美」でなければですが。

  *        *       *

改憲に反対している政党には集団的自衛権の行使に反対している政党もあります。そういった政党は、集団的自衛権の放棄を憲法に書くように提案したらいかがでしょうか。

政治家に求められるのは、違憲か合憲かといった法律論議ではなく、政策を立案し実効することです(政争の具としての法律論議はあるでしょうが)。

  *        *       *

少数派である野党が提案しても通らないと思って反対しているだけでは、政府の足を引っ張るのが目標であるように見えてしまいます。政府の足を引っ張るのが野党の存在意義でないならば、野党は自分たちの理想を書いた改正案を提案するべきではないでしょうか。

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