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2005年5月20日 (金)

「現代史の中で考える」高坂正堯 著

「現代史の中で考える」高坂正堯 著
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古い本であるが、今、考えなければならないこと・思いだしておかなければならないことが書いてある。引用する。

それからもう一つ付け加えますと、あの天安門広場のようなところに学生がいて、周りを囲み鉄砲を撃ちます。当然ながら、ある程度の弾丸は学生を飛び越え、向う側にも達します。向こう側にも兵隊はいます。死にますよね。今回の兵士の死傷者というのは、そうして出たとしか考えられません。撃たれた側の兵隊は、ますます頭に血が上って、ますます撃つのではないですか。今回「手当たり次第発砲した」と言う記録がたくさんありあすけれども、そういう状況でなかったら兵隊から何人もの死傷者が出るなんてことになるわけがない。だから、私はあの軍隊の使用法を考えた人物は、力の使用ということが非常によくわかっている人間だと思います。いささか血と涙に乏しい人間ではありますけれども、えらいもんやという感じもしないわけではありません。」

「天安門事件直後に感じたこと」と題された1989年6月21日 新潮社の社内勉強会の講演の一部。

忘れないで欲しい、1989年に自国民に発砲した中国と言う国を。その鎮圧を行なった者達の後継者が現政権であることを忘れてはいけない。この政治的タフさに日本は向かい合わねばならない。

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