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2005年5月14日 (土)

「歴史とはなにか」岡田英弘著

「歴史とはなにか」岡田英弘著
ISBN4-16-660155-5

最初はこれ。私は名著だと思う。いま日中・日韓で歴史教科書が問題になっているが、歴史問題について関心のあるひとは是非読むべきだ。この本を読んで、すいぶん頭のなかが整理された。

私なりにまとめてみる。

(1) 歴史はとは、「歴史的事実」と「歴史認識・評価」からなる。
(2) 歴史は科学ではない。というより科学になることはできない。
(3) 歴史は「政治的武器」だ。

「歴史認識・評価」は人間が下すものであって、「科学的に正しい歴史認識」がありえないものであることは自明だろう。歴史認識を「正しい」「正しくない」と評価することは価値判断であって宗教と哲学の問題なのだ。そして歴史は「政治的武器」だ。最近の例で言えば「竹島」の領有権を日本と韓国が争っているが、両国とも「歴史的にみて我が国のもの」と主張している。「歴史的に見て**国の領土」と判断された島を他国が占拠したとするなら、それは「侵略」になってしまう。

りっぱな「政治的武器」だ。

そして、人間は「自分は何者であるか」を問い「帰属意識」を持つものなのだ。歴史は回答をあたえる。国民国家にとって国民が歴史を共有することは必要条件だ。

中国は国民国家になろうとしている。国民がひとつの神話を信じなければ国民国家として成立しないのだ。「中国共産党」はその「国民が共有する歴史」(つまり一種の国造り神話)の一部に「抗日」を組みこんでしまったのだ。

中国を「抗日という国造り神話」でまとめようとする限り、中国は日本を滅ぼそうとするだろう。

今日はここまで、

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