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2006年8月19日 (土)

李子朝鮮は銅貨だけで決済する

李子朝鮮は銅貨だけで決済する

「東洋文庫547 朝鮮旅行記」
ゲ・デ・チャガイ編  井上紘一訳

ロシアが19世紀末に行った、朝鮮半島の調査レポ‐トを幾つか纏めた本である。以下の引用は、1885年末から1886年2月にかけてソウルから釜山を調査(旅行)した時の記録からのものです。

貨幣は金貨も銀貨も使われておらず、流通している銅貨は全て、需要次第で一ドルにつき一,五〇〇‐二,〇〇〇ケシと評価されている。これらの貨幣は紐に通して持ち運ぶので、二週間に一度訪れる商人の決裁日には、貨幣を満載した荷車の往来を目撃することができる。(P25)

比較のため、同時期の日本について記します。

1885年(明治18年)と言えば、明治維新も一息つき、内閣制度が始まり明治政府の形も整った頃でしょうか。

江戸時代の金貨(大判・小判)は使用できないでしょうが、明治政府は代わりの金貨を発行していました。もちろん流通していました。さらに、決済には「手形」と言うものが江戸時代からありましたから、通常の決済のための「貨幣を満載した荷車」を見ることは出来ませんでした。

イザベラ・バ‐ドの「朝鮮紀行」を読んだとき、彼女が旅費を銅貨で持ち運ばねばならないため「大量の銅貨」を運ぶのに苦労をしたという記述に違和感を覚えたことを憶えています。

李子朝鮮の経済システムには、高額通貨も手形のような決済手段も無かったのは本当らしいですね。

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