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2008年5月11日 (日)

パーフェクトを求める社会は生きづらいか

パーフェクトを求める社会は生きづらいか

朝日新聞:各地で「独立系メーデー」 格差・貧困の解消訴え http://www.asahi.com/national/update/0503/TKY200805030167.html

その一人、東京都世田谷区の市野善也さん(26)は派遣の仕事で「綱渡りの生活」を続ける。5年半の引きこもりの後、就職を試みたがうまくいかなかった。「『パーフェクト』が求められる社会は生きづらい。思いを共有できる人たちと顔の見える連携を作っていきたい」と話す。

現在の雇用制度(雇用の習慣)が最善であるとは思わない。特に、年齢が高いと就職や転職のハンディになることは何とかしたほうが良いと思う(雇用期間が数年であるなら25歳でも55歳でも同じじゃないか。それとも25歳の若者を雇うとき三十年先の事業計画を立てた上で雇っているのだろうか?)。「パーフェクトな経歴」を求めなくたって良いじゃないか、と思うこともないではない。

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この記事で引っかかったのは「『パーフェクト』が求められる社会は生きづらい」という言葉です。彼は「パーフェクトな経歴」と言う意味で使っているのでしょうが、最初、私には「パーフェクトな仕事」と言うように聞こえてしまったのです。

世の中の仕事のほとんどは、「パーフェクト」を求められます。それで精神的にまいってしまう人もいる。それを「生きづらい」と表現しても間違いではない。

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江戸時代の言葉に「世の中は野暮が回しているんだ」と言うのがあるそうです。粋な人は、「野暮」と呼ばれることを嫌い、また野暮な人を嫌いました。しかし、世の中を回している(日々の暮らしを支えている人々)は、野暮な仕事も厭わずにする人々でもあるのです。

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「『パーフェクト』が求められる社会は生きづらい」と語るのはかっこいい。だけど、このBLOGが見えるのだって、「神経症的にパーフェクトを追い求めた開発技術者」や「マシンが落ちないことに誇りを感じると同時に、システムダウンを恐れパーフェクトな運用を目指して(胃に穴が空きそうになっている)オペレータ達」の努力の結果なのです。

「『パーフェクト』が求められる社会は生きづらい」と言うことはカッコいい。だけど、私たちの暮らしが「パーフェクトを追い求める人々」に支えられていることも忘れて欲しくないのです。

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コメント

パーフェクトこれは結果で有って失敗の連続がパーフェクトを呼ぶ、この事がこの青年には判らないのでしょうね。
パーフェクトを求めて自己を鍛錬するのが人生、野暮がこの世を回している~良い言葉です。

投稿: 観音崎 | 2008年5月12日 (月) 12時13分

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