議論と覚悟を
東京新聞:問われる9条との整合性 イラク空自 任務終了 派遣要請で浮上必至
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008121302000089.html
航空自衛隊が十二日、イラクでの空輸活動を終え、五年間に及んだ自衛隊のイラク派遣が終了した。イラクという「戦地」への派遣に道を開いたことで、海外活動が自衛隊の本来任務に格上げされる呼び水になった。イラク空輸活動が名古屋高裁から「違憲」とされたように、今後、憲法九条との整合性を問われる場面が増えることが予想される。
何度も書いてシツコイですけど、名古屋高裁の判決は「違憲としたのは傍論」で「自衛隊の活動を差し止めなかった」んです。この判決を基に自衛隊の海外派遣を非難すると「憲法九条違反の海外派遣をしても良いんだ(少なくとも、裁判所は差し止めない)」と言うことになります。
この判決は無視しましょう。それが憲法の権威を護ることです。
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自衛隊のイラク派遣が終わりました。しかし、自衛隊の海外派遣は終わりません。むしろ厳しさを増すでしょう。
オバマ次期アメリカ大統領はアフガニスタン対策を重視していますから日本も貢献をするべきだと要求してくるかもしれません。また、EUは海賊対策に艦船を派遣していますし、アメリカはソマリア領土内での軍事活動を提案していますから。日本だけが手を汚さずに済むとは思えないのです。
CNN:ソマリア沖海賊追跡で軍派遣容認を 米国が安保理に提案へ
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200812110003.html
国連安全保障理事会の消息筋は10日、米国がアフリカ東部ソマリア領海内で活動する海賊の追跡で軍隊派遣の容認を求める提案を、他の常任理事国4カ国(英国・フランス・ロシア・中国)に提示したことを明らかにした。
国連安保理は2日、ソマリア領海内の海賊取り締まり権限を各国に与え、実施期間を1年間延長する決議案を全会一致で採択した。米国の提案はソマリア領海内への立ち入り権限を拡大し、ソマリア領土での緊急越境追跡も認める内容で、深刻化する海賊問題への対応強化策とみられている。
この記事には軍事活動だとは書いていませんが、武装した海賊を「ソマリア領土での緊急越境追跡」したら戦闘が起きることは簡単に予想できます。
陸上には海賊ではない民間人も多数いるでしょう。その人達を巻き添えにしてしまうかもしれません。反撃されて死傷者が出てしまうかもしれません。
相手が国家ではなく海賊だからといっても、実際に行うこと(あるいは起きてしまうこと)は戦争と変わりません。
国連のお墨つきの戦争であっても、戦死者も出ます、戦災もあります、巻き込まれて死ぬ民間人も出るでしょう。
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中日新聞:イラク空自に終了命令
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008121302000058.html
空自幹部は「危険度の高いイラクでの活動が無事終わり、自衛隊の海外派遣は若葉マークが取れた」と指摘。「海外活動には、なぜ、この活動が必要なのか大義名分が必要だ。国民の支持は欠かせない」と話した。
戦死者を出す覚悟はあるか、誰かを殺してでも平和を作るべきなのか、大義名分は何か、という議論を行うこと無しに自衛隊を派遣してはなりません。
日本は大国なのです。軍事的にも経済的にも。いつまでも引き籠ってはいられません。どんな形で国際貢献するのか(あるいはしないのか)議論が必要です。
民主党も自民党もその他の政党もソマリア沖の海賊を退治して平和な海を作ることについて議論をしてもらいたい。
国連のお墨つきなら、実質的には戦争と同じ事を行っても良いのか。相手が国家でなければ戦争を行っても良いのか。他国の作った平和の海を享受するだけで良いのか。
特に民主党には、政権獲得を目指すなら「軍事という国家の一大事」に、どんな議論を行い、どんな決断をするのか示すことが必要ではないだろうか。
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