マスコミと中国共産党
マスコミと中国共産党
時事通信:日本メディア14社首脳と初懇談=「良好な世論を」と李長春氏−中国
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009033000990
来日している中国共産党ナンバー5、李長春政治局常務委員(宣伝担当)は30日夜、日本の通信社・新聞社・テレビ局14社の社長ら首脳と、都内のホテルで夕食を共にしながら懇談し、両国国民の相互理解に向けて「良好な世論を作るよう努力してほしい」と求めた。東京の中国大使館によると、中国指導者が日本メディア各社を一斉に招き、意見交換したのは初めて。
3点ほど思ったことを。
(1)中国にとっての「(日本の)良好な世論」とは、日本人が中国に好感を持ったり尊敬したりすることだろう。もし、中国が日本人から好かれたいのなら日本にとって不利益な事や理不尽な事をしないことだ。いくらマスコミが不都合な事を伝えないようにしたとしても、事実は漏れ出てくるものだ。
たとえば、日本には中国からの越境汚染がやってきている。科学的な分析によって、中国由来の光化学スモッグであることが判ったら、マスコミだって報道しない訳にはいかない。いくら中国万歳と報道されていても、中国由来の光化学スモッグで喘息になった子供を持つ親は中国に好感を持つことは無いだろう。
日本に好かれたければ、中国は自らの行いを正すべきだ。
(2)マスコミの仕事は「現実を伝えること」なのか、それとも「社会を導くこと」なのか。
「マスコミが、事実を国民に伝える、そして国民が判断する」ことが現代の民主社会には必要なことだ。
マスコミに携わる人間は、その他の人間よりもより多くの情報に接することが出来る。だから「社会を導こう」という気持ちが出てくることは理解できる。しかし、マスコミ人と言えども人間であり神の如く常に正しいなんてことはない。
そして「マスコミが事実を国民に伝える、そして国民が判断する」ことが現代の民主社会には必要なことであることを忘れて欲しくない。
国家指導者が正しい情報を持っていなければ、国家は道を誤る。そして民主国家の最高指導者は国民なのだ。
(3)引用元のこの記事には私の知りたいことが一つ欠けている。それは中国共産党が「『良好な世論を作るよう努力してほしい』と求めた」ことに対するマスコミ各社の反応だ。
唯々諾々と従う反応を示したのか。事実を報道する姿勢を示したのか、それともスルーしたのか。
マスコミの信頼性(報道に対して「『中共の喉と舌』の言うことだから」という態度をとるべきなのか)が問われているのだから、マスコミ各社の反応を報道するべきではなかったのだろうか。
それでも、こういった記事が報道されることは良いことで、それが答えであると信じたい。この点で時事通信を評価する。
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