NHKのお花畑
NHKのお花畑
NHK:プロジェクトJAPAN プロローグ 戦争と平和の150年
http://www.nhk.or.jp/japan/program/prg_090404_1.html
2009年4月4日(土)午後7時30分〜8時45分/9時〜9時59分
世界に船出した日本が直面したのは、戦争に次ぐ戦争の時代であったが、一方で世界は「平和」構築の試みも始めた。2回にわたるハーグ世界平和会議で「戦争のルール化」が図られたが、第一次大戦の勃発で時代は「ルール化」から「違法化」へと舵をきる。しかし、第二次大戦は防げなかった。
昨日録画したものを前半部分(19:30〜20:45の部分)だけ見た。後半も時間を見つけて見てみようとは思うが、正直、気が進まない。
* * *
前半部分の前半はそれなりに面白かった。解釈や評価の違いはあっても知らないことや始めてみる映像もあった。
例えば国際司法裁判所についてだ。国際司法裁判所に訴えても相手国に裁判に応じる義務はないことは知っていた。しかし、裁判所が出来たとき、日本だけが応訴の義務を拒否したことは知らなかった。番組では日本以外の国は訴えられたら裁判に出てくる当初は言っていたらしい。
でもね、結局、南太平洋上での核実験についてニュージーランドがフランスを訴えた時、フランスは応じなかった。パナマ侵攻についてパナマがアメリカを訴えた時、アメリカは応じなかった。
結果、私の知識どおりで「国際司法裁判に応じるかどうかは各国の意志による」。
番組の内容が正しければ「日本は最初から応訴の義務を否定していた」、「アメリカやフランスは(最初は応訴の義務を果たすようなフリをしてたけど)、自分の都合が悪くなると義務を果たさなかった」と言うこと。
結局、国際社会の有力国は「み〜んな自分勝手」なのです。
* * *
前半部分の後半はハッキリいって最低。
憲法九条が好きなのはわかるけどね。
力による支配から法による支配へ、なんて言っているけど、「力によって担保されない法律は『言葉の羅列』に過ぎない」んだよね。
国際連合は十分に機能しているとは言いがたいけれども、国際連盟よりは機能している。それは何故か。
常任理事国に特権的な権力(拒否権)を認めているからだ。国連の安全保障理事会が決定したことが機能するのは「力の担保」があるから。逆に言えば「力の担保がない(常任理事国が否定する)ことは議決されない」のだ。
「法による支配」には「力による担保」が必要。この現実を無視した政治は夢物語に過ぎない。
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日本人は北朝鮮のやっていることを見れば、「力による担保のない正義」がいかに虚しいものか実感できるだろう(拉致、ミサイル発射、偽札、麻薬)。
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近現代史をあつかった番組を、公平中立に作ることは不可能だろう。それぞれの立場や思想の違いがあるし(神様なら出来るかもしれないが)。
だから、NHKの番組が偏っていたとしても私は非難しない。しかし、あまりに現実離れした夢物語を作られてもねぇ〜。
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コメント
NHKですか~この局も大金を食らい存在して居る「やっかい」な日本のお荷物ですね。
国民から金を「ふんだくり」努力もしないで反日・自虐は思う存分報道する。
NHKは「公共」の放送局ですからニュース・天気予報位がちょうど良いのでは無いでしょうか?公平を唄いながら偏向報道で国民を騙す。ペテン師みたいな事はNHKの仕事で無い事を自認してほしいが「彼奴等」には無理でしょう。金を払わない事です。
投稿: 猪 | 2009年4月 6日 (月) 12時46分
4月4日の放送は見逃してしまったのですが、4月5日21:00~22:14のNHKスペシャルもひどかった。
日本が世界デビューした150年前からの足跡を、台湾に焦点をあてて番組を作ってるんですが、これがひどい。
日本がいかに、現地の人たちを圧迫し、植民地としてひどい扱いをしてきたか。その結果、今でも台湾の人たちは、日本に対し、極めて悪い感情を持っている、という内容になっている。
嘘ばっかりだ。
台湾は、ミクロネシアなどと同様、日本の統治がうまくいったために、対日感情は良いところだ。
現に、今でも、日本に感謝する人が大勢いる。
共産シナの息のかかった連中が、日本と台湾の良好な仲を裂こうとして作った番組としか思えない。
とにかく、ひどかった・・・。
投稿: ノワール黒田 | 2009年4月 6日 (月) 21時12分
実際に取材を受けた方の貴重な証言です。
証言の「断片」のみ放映―台湾の被取材者が怒る反日番組
「NHKスペシャル/シリーズ・JAPANデビュー」
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-716.html
投稿: なつ | 2009年4月 9日 (木) 22時23分