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2009年4月20日 (月)

現実を見よう

現実を見よう

朝日新聞:拉致問題解決へ 荒木代表が講演
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000000904190003

荒木代表は約40人を前に、北朝鮮が今月上旬に実施した弾道ミサイルの発射実験について、「米国は北朝鮮から核が他国に流出することを恐れており、ミサイル発射は米国との二国間協議に持ち込むのが狙い」と分析。日本政府による北朝鮮船籍の入港禁止措置が制裁手段として有効である点を指摘しながらも、「経済制裁だけで北朝鮮から拉致問題の譲歩を引き出すのは難しく、拉致被害者らの救出を求める世論を高めて日本政府を動かす努力が必要だ」と訴えた。

これから書くことは、荒木代表を批判するような内容になるかも知れないが、荒木代表を批判するつもりはない。公的な立場では「判っていても言えないこと」「世論が熟していないから言えないこと」があるのだから。

  *        *        *

荒木代表は「経済制裁だけで北朝鮮から拉致問題の譲歩を引き出すのは難しく、拉致被害者らの救出を求める世論を高めて日本政府を動かす努力が必要だ」と言う。

では「世論を高めて日本政府を動かす」、どんな方向に?

経済制裁だけではダメで、その次に何をする?

現実を見よう。北朝鮮の言動を思い出そう。

経済制裁だけで不十分なら、何があるだろうか。

実力行使(≒武力行使)以外に何があるだろうか。

  *        *        *

経済制裁をしたところで、中国が北朝鮮を支援する限り、北朝鮮の支配階層は、ぬくぬくと暮らしていくことが出来るのだ。

その現実と今までの経験に向き合った時に、どんな結論がありうるだろうか。

北朝鮮に拉致された日本国民を取り返したいなら「武力行使」を視野にいれた交渉が必要なのだ。

世界には話の通じない人間もいること言う現実から目を逸らしてはならない。

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コメント

云われる通り「解決法」は一つしか有りません。

投稿: 猪 | 2009年4月20日 (月) 16時28分

管理人氏のおっしゃることはよくわかりますし、私も同意ですが、そうなると日本の憲法を改正したり国民の理解を得なきゃなりませんよね?

それを狂ったように猛反対する勢力もたくさんあります。
それらを全てクリアするのは、一年二年でできることではありません。

周知のように、拉致被害者の親御さんたちは、失礼ですがいつ何が起きてもおかしくないお年です。
もうあまり時間がありません。

私は、日本政府は当然として、やっぱりアメリカを動かすことが大きな力になると思います。

投稿: 抹茶 | 2009年4月21日 (火) 04時24分

抹茶さん、こんにちは

> 私は、日本政府は当然として、やっぱり
> アメリカを動かすことが大きな力になると
> 思います。

はい、私もアメリカが大きな力を持っていること、そしてアメリカを動かそうとすることを、否定するつもりはありません。

しかし、日本が武力行使を真剣な選択肢とする、そういった議論をすることが北朝鮮やアメリカを動かす力になると思っています(アメリカも本音では日本が「普通の国」になることを望んでいないのではないでしょうか)。

そう思っていますので、「日本の国内世論で武力行使について語ること」が必要である(有効である)と考えています。

アメリカや中国に対する外交努力を否定するつもりはありません。

投稿: 乱読雑記 | 2009年4月21日 (火) 07時01分

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