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2009年4月 5日 (日)

段取り八分

段取り八分

産経新聞:【北ミサイル】野党、政府対応を一斉批判、追及へ
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090404/stt0904042224008-n1.htm

民主党は3日、ミサイル発射に備え、「北朝鮮飛翔体発射対策室」(室長・平野博文幹事長代理)を設置し、党の対応を迅速に打ち出す方針を決めた。5日以降もミサイルが発射されれば、緊急招集をかける。

事が起きてから緊急招集ですか。

民主党だけでなく他の野党や、もしかしたら自民党も緊急招集をかけるかも知れません。

これは(政治家の仕事ではあるかもしれませんが)立法府の対応ではありません。

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昔、職人のひとから「段取り八分」という言葉を聞いた事があります。仕事を始める前に、段取り(手順・工程など)を考える、この段取りがきちんと出来ていれば仕事は上手く行く、と言うような意味だそうです。

「見積りが終わったら仕事の八割は終わり」と言った技術部の先輩がいます。新しい仕事の依頼が来て、見積りをする。どんな問題が起きそうで対策は何か、難しい場所はどこか、未知の(未経験の)技術はないか、担当する人間のスキルは。こういった事をきちんと評価した見積りが出来れば、あとは実行するだけ(受注できない場合もあるけど)。

事が起きる前、事を起こす前の予測と準備が仕事の結果を左右するのです。現場で頑張るのは当然ですが、事前準備が出来ていなければどうにもならない事もあるのです。

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立法府の仕事は「事が起きる前に法律というマニュアルを準備すること」です。事が起きて対応するのは自衛隊を含めた行政などの実行部隊の仕事です。

いま、日本がワタワタしているとしたら、それは準備が出来ていなかった事を意味します。

幸いにして日本にはMDがあり、有事法制があり、自衛隊があります。最低限の準備は出来ています。こういった事を準備しておくのが立法府の仕事で、ミサイルが発射されて緊急招集をかけて、バタバタすることは立法府の仕事ではありません。

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抗議声明をだすのは政治家としての仕事ではあると思います。しかしミサイル発射の兆候は以前からありましたし、北朝鮮という国が突然出現した訳ではありません。ミサイル発射が行われても準備しておいた抗議声明を読めばすむくらいの事前準備をしておくのが信頼できる政党というものだと思います。

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コメント

与党に抗議する前に北朝鮮の代理店「朝聯」にでも行くのが先じゃないでしょうか・・・飛翔体てのも日本人として実に恥ずかしい。

投稿: 猪 | 2009年4月 6日 (月) 12時35分

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