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2009年8月31日 (月)

民主党の仕事は終わった、退場を望む

民主党の仕事は終わった、退場を望む

中国新聞 社説:政権交代 民主に問われる突破力
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200908310210.html

有権者はこれ以上ないほど明確な形で政権交代を選んだ。衆院選は民主党の地滑り的勝利に終わった。

民意の振れが大きく反映される小選挙区制になり5回目の選挙。政権交代が普通に行われる「09年体制」とも言うべき政治の姿を、私たちはようやく手に入れた。野党が選挙で第1党となっての交代は実に62年ぶり。歴史の転換点である。

マニフェストがかつてなく注目されたとはいえ、政権交代以外の対立軸はかすんでしまった感もある。

民主を大勝させたいというより、自民党を大敗させたい。有権者には、そんな意識の方が強かったのではなかろうか。

4年前の郵政選挙では自民党は圧倒的な勝利を得た。その時、国民は郵政民営化に賛成した、あるいは郵政民営化にかける小泉さんの心意気に賛成したと言えるだろう。

そして、郵政民営化が成り小泉さんは政権から去った。

このタイミングで総選挙を行うべきだったのだろう。何故なら、選挙の主題が郵政民営化の是非であったのだから。

郵政民営化が成り小泉さんは政権から去ったあとの自民党は、徐々に議席を維持することに汲々とし始めた。時間が経つにつれて、それは激しくなった。

私は安部政権や麻生政権の仕事を評価する。しかし、世論は「仕事の終わった政治家が地位にしがみついている」と評価したのだ。

それが、今回の選挙結果になって表れた。

  *        *        *

では、今回の選挙の主題はなんだったのだろうか。国民は何に反応して投票したのだろうか。

それは「政権交代」だ。子供手当ても高速道路無料化も、あるいは外交も安全保障も「政権交代」に比べて小さな争点としか扱われなかった。

政権交代をさせるか、させないかの選挙だった。

そして、政権交代は9月に招集される国会で成されることが決まった。

それ以降の民主党政権は「仕事の終わった人々の集まり」と国民から見做されるようになって行くだろう(「存在意義を疑われる」と言い替えても良い)。

  *        *        *

日本が直面する問題は、政権が変わったからといって解決したりはしない。少子高齢化・財政問題・外交・安全保障・環境問題、どれも地道な実行と説得が必要なものだ。

どれも短期間で解決できるものではないし、解決にはなんらかの痛みが伴う。痛みを受け入れるように説得するにも時間が必要だ。

政権交代が主題の選挙で当選した政治家達は、解決策を訴えて再度選挙を経なければ、痛みを伴う改革は拒否される。何故なら、それは争点ではなかったのだから。

そして、国民に痛みを与える改革を(数にまかせて)実行しようとする政権が、高い支持率を得ることはあり得ない。

民主党は、改革を行って軋轢を起こして支持率を落とすか、あるいは何も出来ないで支持率を落とすことになる。

民主党は(9月に政権交代を成し遂げたあと)支持率の低下に悩まされることになるだろう。

  *        *        *

民主党は改革を行いたいなら、改革の内容を主題にした総選挙を早めに行うべきだ。国民から「仕事が終わったのに権力に汲々としがみついている政治家」と思われる前に、総選挙を行うべきだ。

でなければ、自民党が被った以上の拒絶を国民から受けることになるだろう。

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追記 2009/8/31 18:10

あるいは、民主党を「ウルトラマン」に例えるべきかも知れない。ウルトラマンは怪物退治が終わったあと、居残ってアレコレ指図したりしない。立ち去るだけだ。もちろん、選挙や政治はウルトラマンのTV番組ほど単純ではない、しかし、世間の気分としては同じようなものではないだろうか。

世論が「怪物退治が終わっても居残るウルトラマン」のような気分で民主党をあつかったとしても私は驚かない。

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コメント

私は民主党の「隠れ法案」が怖いから、美味しい毒まんじゅうより、きゅうりの塩モミで我慢しようと自民党に投票したんですが民主主義の世の中「毒まんじゅう」も食べざるを得ません。

私は大丈夫でしょうが次世代には堪えるでしょうね。日本人も外国人も関係なく子供手当・高速道路は無料・政党助成金で選挙、全部税金ですか納税者は選挙で怒って欲しいのに全部「税金」で穴埋めする党を選んだ。

安全保障など聞いた事のない政党も珍しい。「友愛」も辞書を引いたら意味は判るが「政治」の世界「外交」の世界では余り使って貰いたくない文字ですね。
英語では「Love」ですもんね。日本語でも残念ながら使ったことがない。

投稿: 猪 | 2009年8月31日 (月) 16時24分

慧眼、おそれいりました。
おっしゃるとおりです。
そして、民主党は、遅かれ早かれ、消滅の運命です。

かつて選挙でブームを起こした「社会党」「自民党」と同じ運命をたどります。

大衆を操るのなんか簡単だと、なめてかかったことのつけは大きいです。

ついでに、今回は、マスコミも、一緒に葬られることになりますね。

テレビの視聴率の低さ。
テレビの広告効果の低さ。不況下で宣伝費を減らさなければならない事情。
パチンコ業界からばっかり、広告費が来るので「半島色の強い番組作りになる→視聴者に嫌われ、視聴率、もっと落ちる。
最近ヒットしている番組皆無です。

それなのに、謙虚さを忘れて、報道機関としては一番してはいけないことに、手を染めた・・・これは、高いものにつきますね。

自分のしなければならないことを、粛々と進めつつ、生温かく、見守りましょう。

投稿: かぐやひめ | 2009年8月31日 (月) 18時25分

仰る通り、小泉氏は「自民党をぶっ壊す」と言ったのだから
あの時点で、森派など党内派閥を壊せばよかった。
あの時点で、若手議員を論客に育て、老害を引退させるべきだった。
今回の選挙でも、当選10回議員が危機感で地元に張り付くのは30年ぶりなんていう空気の読めない
選挙しかできなかった自爆なのです。

ここから立ち直るには、民主党との違いを明確にするべき。
パチンコ民団利権から決別し、真の保守政党になるしかない。
自分で自分の首を絞める亡国vs毒饅頭で一気に殺す売国
こんな2大政党はいらないのです。
早い時期に、戦犯の老害議員を切り、新生自民党として
今までとは違う、正しい保守政党になって欲しいです。
民主の毒饅頭が致死量に達する前に・・・

投稿: あや | 2009年8月31日 (月) 21時55分

4年前は小泉一派へ投票かつ今回民主へ投票した大部分の「糞国民」とはおそらくこの先も敵対関係を保っていくと思う!
こいつらは自分の考えではなく政治家の言っていることの中身も吟味せず、みの、古館を代表とするタレントコメンテーターやメディアの煽動のままに手のひらを返す連中出と言うことがはっきりした訳で信用するに価しないばかりか、やりようによってはこいつらは何にでも賛成して何でも実現してしまう危険性を秘めていることがハッキリした、一言で言うとこいつらは「敵」と、この4年間を総括する。最後に小泉一派ざま〜〜〜みろ

投稿: 打倒小泉 | 2009年9月 1日 (火) 02時02分

自己責任で負けたんじゃねぇのか?(笑) 
>自民党

投稿: 犬笠銀次郎 | 2009年9月 1日 (火) 23時13分

犬笠銀次郎さん、こんにちは

> 自己責任で負けたんじゃねぇのか?(笑) 
> >自民党

私も自己責任と言うか自民党自身に責任があると思います。

  *        *        *

政権政党が選挙で負け政権を失う、これを自己責任と言わずして誰の責任だといえるでしょうか。

政治は闘争であり、負けは負けなのです。

戦争に負けたとき、相手の作戦をなじって意味がありません。天気に噛みついても意味がありません(例えば、元寇で元軍が壊滅したのは台風のせいかもしれませんが、元軍がそれを言い訳にすることは出来ないでしょう)。

ですが。

自民党が負けたのは自民党の責任です、しかし、それは民主党が正しい政治を行うことを意味しません。

自民党が負けたのは自民党の責任です、しかし、それはマスコミが偏向しなかったことを意味しません。

その事を忘れてはならないと思います。

投稿: 乱読雑記 | 2009年9月 2日 (水) 06時22分

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