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2009年9月26日 (土)

前進なのか、後退なのか?

前進なのか、後退なのか?

朝日新聞:前原国交相、川辺川ダム予定地を視察 中止方針を表明
http://www.asahi.com/politics/update/0926/TKY200909260084.html

前原国交相は五木村の住民との意見交換で、1966年に旧建設省がダム計画を発表して以来、反対闘争や家屋移転で苦労を強いてきたこと、政権交代による政策変更で迷惑をかけたことを「申し訳ありません」と謝罪した。その上で、ダム本体の工事は中止するが、移転先の代替地の集落間を結ぶ道路や橋の建設など、今後の生活再建については継続すると明言した。

前原さんは、川辺川ダムの中止については、八ッ場ダムの時の反省からか、八ッ場ダムの時と異なった対応をしています。

「政策変更で迷惑をかけたことを『申し訳ありません』と謝罪した」

まず、ショックを受ける人々に「謝罪」をすることで、感情的な反発を招かないように注意しています。

これは中止する上で正しいことです。

そして、もうひとつ。

「ダム本体の工事は中止するが、移転先の代替地の集落間を結ぶ道路や橋の建設など、今後の生活再建については継続する」

中止するのは本体だけであることを明言しました。生活再建関連についても言及しています。八ッ場ダムの時には「ダム湖に代わる新たな生活再建策を国が主導する考えはない」と、現地の人々の生活に無関心であるかのような発言をしたことを考えると、大変な進歩です。

これも、中止する為の後押しになるでしょう。

  *        *        *

でも、ダム関連の工事では本体工事よりも、生活再建の為の周辺工事の割合の方が多いのです。

八ッ場ダムについてググると、全体で4600億円で本体工事620億円です。

読売新聞:八ッ場ダム「中止なら費用返還を」…石原知事
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090904-OYT1T00967.htm

同ダムは総事業費約4600億円のうち既に約3200億円が投入されている。

毎日新聞:特集ワイド:’09天下の秋 ルポ・民主党政権誕生/下
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090917dde012010004000c.html

埼玉県の上田清司知事(61)は民主党の八ッ場ダム政策について、「勇み足もいいところでしょうね」とばっさり。ダムの事業費の7割はすでに支出した。本体工事の中止で620億円が浮くが、自治体が負担している利水分の費用など法律的に返還すべき金額は計1460億円にもなる。

ダムの本体工事を中止しても、周辺工事を中止しないのであれば、十数%程度の節約にしかなりません。

工事着手前や計画段階であれば、中止して総工事費の全てを節約できるのでしょうが、着手してしまって本体工事しか中止出来ないのでは、10%〜20%程度の節約にしかなりません。

自治体への返還金や新たな治水工事の費用を賄えるのでしょうか?
最終的に節約になるんでしょうか?

まぁ、それでも「中止した」という実績は作れ、公約を果たしたことになり、政権のメンツも保てるのでしょうが。

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コメント

東北の津軽・森吉山・鳥海・胆沢・長井・田川は無くならないのでしょうか?全部「西松建設」????

投稿: 猪 | 2009年9月27日 (日) 10時16分

ダムを中止して、一部の生活再建だけ存続させることは、一部の人に過剰に税金が使われたことになります。またご指摘のように、中止した場合には、それまでに投資した金額がまさに無駄金です。
パフォーマンスばかりで物事の本質を見ていない○○の典型になりますね。

投稿: 愛読者 | 2009年9月28日 (月) 19時51分

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