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2009年11月23日 (月)

指導者としては「不十分」

指導者としては「不十分」

読売新聞:スパコン「凍結」せず…菅戦略相、仕分け見直し
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091122-OYT1T00815.htm

これに関連し、事業仕分け作業の統括役を務める民主党の枝野幸男・元政調会長は同日のテレビ朝日などの番組で、スパコン開発予算について「きちっと(効果を文部科学省側から)説明されていれば、こういう結論にならなかった」と指摘した。そのうえで「納得出来る説明がつけば(スパコンの開発予算を)復活しても全然構わない」と述べた。

仕分けする側は、日本全体の事を考えて、政府がやるべき仕事を仕分けしている。少なくとも、そうゆうタテマエになっている。対して、仕分けられる側は、自分の仕事が日本の為になると思って頑張っている。こちらも、そうゆうタテマエになっている。

私の感覚では「仕分けられる側≒個々の問題を処理する担当者≒部下」で「仕分ける側≒全体を考える人間≒組織の上層部」だ。

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この牧野氏の発言「きちっと(効果を文部科学省側から)説明されていれば、こういう結論にならなかった」は、組織の上層部が外部に対してする「不十分な言い訳」にしか見えない。

上司が、その判断の誤りを部下の報告が悪いと責任転嫁しているように見える。

もし「説明がされていない」のが本当だとしたら(本当らしいが)、事業仕分けの手順のどこかがおかしい(事前の現場担当者へルール説明は十分だったか、とか)、と言うことだ。

上司が部下へ「説明(報告)が、なってない」と怒る(指導)することは、よくあることだ。しかし、組織を代表して外部に対して「部下の説明(報告)がなってない、だから判断を誤った」と言ったら、その組織の指導者としては失格ではないだろうか。

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事業仕分けの進め方に問題があり、説明不足の事業については、判断に誤りがあるかも知れないことを「事業仕分け作業の統括役」が認めてしまった。

今後、各事業の担当者から「説明不足でした。もっと、もう一度、説明させて下さい」というアプローチがあることだろう。影響を受ける地方や関係団体から圧力があるだろう。

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コメント

只の金銭出納の役目しか果たしていない様な室長いる「部屋」を国家戦略室なんて名乗るのがおこがましい。
又国家戦略の意味も判らないで名前を付けたとしか思えない連中が居るのですから「金銭出納室」が一番ふさわしい。

投稿: 猪 | 2009年11月23日 (月) 10時07分

枝野氏は事業仕分けについて「一度刺激的にやったことが前向きな議論につながっている」と公開の効果と指摘・・・・
だそうだが、あまりにも無責任である。私の知り合いの独法の人に聞くと、プロジェクト(これはテレビで話題になっている「スパコン」のような派手なものではなく、もっと地道なもの)が廃止になるという情報が流れ、雇用継続の見込みがあやしくなった任期制職員を中心に士気が著しく下がり、研究にならなくなっているということである。

派手なパフォーマンスの陰で、科学が、今この瞬間にも蝕まれている。影響を考えなさすぎ。一瞬一刻を争う科学技術に対する認識が甘いのではないか?あなたははしゃぎまわって文科省を責めているつもりだが、追い込まれているのは現場の研究者なんだよ。

あまりにも不勉強!あまりにも無責任である!

国家の責任を持つ者の所業とは思えない。

投稿: | 2009年11月23日 (月) 16時37分

事業仕分け大賛成です。文科省官僚が計画した事業や事業運営に関わるものは、全て廃止すべきです。
文部科学省の仕事は、質の高い教育を提供し、子供達が良い社会生活を送れるようにすることです。ところが、官僚達は、デタラメ政策で子供達の人生を台無しにしました。
大学を天下り機関に変え、世界最低にまで堕落させたのも文科省官僚です。
不登校、退学者20万人、引きこもり、ニート60万人という現実こそ、文科省官僚の無能と腐敗を明らかにしています。文科省は、国民を不幸にする悪性癌です。「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)を読むと、すべてが分かります。
不道徳で無責任で腐敗した官僚の行う事業は、国民にとって危険です。
スパコン研究は、文科省を事業仕分けで廃止して行うべきです。

投稿: 大和 | 2009年11月23日 (月) 18時00分

科学研究に対する事業仕分けの危うさは、スパコンとかロケットとか、表面化している部分ではない地味でコアな研究の部分にあるのです。

情報を提供していただいた方の迷惑になるといけないので、実名は出しませんが、日本で唯一無二の大型の共用研究設備の予算が大幅に削られると判定され、削減分は使用料を徴収することによって補えと指示されたそうです。内部の方が試算したところによると、3名が3日という日程で利用すると約200万円の費用がかかるということになります。実は、この施設は利用者が広範で、他に代わるものもなく、設備名を書くとパニックが起きかねません。一回の測定に200万円もポンポン出せる人はそういないでしょうから。

問題はこの要求がほとんど意味のないものであることにもあります。この施設の利用目的はほぼ基礎研究であり、利用者は大学などの研究者になります。したがって、使用料を利用者からとっても、大きな意味で考えれば、科学研究費の負担先が変わるだけであり、科学研究費の予算全体経費節減には全くなりません。むしろ、大学の研究室などの小規模の予算の圧迫を迫ることになります。ひいては、研究活動の深刻な停滞を招くでしょう。

このようなばかげた議論がなされていることはほとんど報道されません。事業仕分けは非常に考えてやられているという人がいますが、本当でしょうか?よくわからない人同士、現場から離れている人同士が、低レベルで満足しているだけではないでしょうか?おそらく、実質的な見地からは検討されていないと言っていいでしょう。

科学予算に対する事業仕分けの見直しをするという意味は、科学は未来への投資だから・・・という感情論だけではなく、正当にはほとんど吟味されていないので、現場の意見をきちんと聞き正当に議論するというのが本当の重要さではないかと思います。

役人が説明できないから悪いという政治家がいますが、役人が現場の実情までを説明を詳細にまでできないのは当たり前で、しわ寄せを現場の研究者に押し付けるのは極めて不誠実なやり方です。よくわかっていない人を呼び出して恫喝してお金を搾り取る、まるでや○ざなみの所業です。このような国家レベルで行われ、テレビでショウを見せられた国民の絶大な信頼を得る・・・マフィアに支配されている、あるいは、将軍様に洗脳されている国のようです。

投稿: | 2009年11月23日 (月) 23時33分

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