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2010年3月 8日 (月)

「地方主権」は危険な考え方

「地方主権」は危険な考え方

朝日新聞 社説:地域主権改革—大風呂敷を歓迎する
http://www.asahi.com/paper/editorial20100306.html#Edit1

 これまでの分権論と何が違うのか。

 国が自治体の仕事の仕方を縛る「義務づけ」を見直す。国の権限も移譲する。国の出先機関は原則廃止。そうした内容自体はおおむね、従来と同じ方を向いている。

 

異なるのは、根っこに置く発想だ。国から自治体に向けて「分権」するのではない。住民が地域で「主権」を行使するのだ、という考え方である。

あくまで国家主権が上位であって、自治体の権限を「地方主権」と呼ぼうが何と言おうが、それは変わらない。本気で「住民が地域で『主権』を行使するのだ」なんて考えてはいけない。

何故なら、それは内乱と内戦への道だから。

  *        *        *

これは人権擁護法案と似ている。人権が守られるのは良いことだ、地域が自主性をもって行動することも良いことだ。だが、個人Aの主張する人権と個人Bの主張する人権は衝突する(全ての人間が同じ価値観を持てば別かもしれないが)。これは、人間が互いに異なる存在である以上避けられない。同じように、地域も個性を持っている以上、利害の対立はあるだろう。

地域Aと地域Bが対立したとき、誰が調停するのか。誰が判決を下し、誰が強権をもって抑えるのか。誰が権威と正統性を与えるのか。

「国から自治体に向けて『分権』するのではない。住民が地域で『主権』を行使するのだ、という考え方である」と言う考え方には、地域を国家よりも上位に置いている。国の調整能力・国の権威を軽視している。

  *        *        *

「地方主権」は一歩間違えれば、地域間の深刻な対立を招く危険な考え方だ。

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コメント

地方主権など「有り得ない単語」です。地方分権業務の委譲拡大が正しい。主権は国家にしか有りません。
「痴呆省」でも作り「日本語」の勉強をし直した方が良いようです。

投稿: 猪 | 2010年3月 8日 (月) 09時53分

>「地方主権」は危険な考え方

大変重大なご指摘だと思いました。「国民主権」の原理が崩壊します。地方自治は「地方自治の本旨」に基づいて、住民、議員、理事者が真剣に取り組めば内容豊かに実現出来るのです。やたらに「地方主権」を振り回す鳩山内閣、民主党に胡散臭さを感じます。彼らは陰謀家どもです。


投稿: 限界集落員 | 2010年3月 9日 (火) 11時30分

私も、地方主権など、大反対です。非常に不愉快。

投稿: かぐやひめ | 2010年3月 9日 (火) 14時41分

地方分権だとしても、地方自治体は腐り過ぎており、職員は威張り過ぎており、地方公務員は自分たちが地方で一番偉い存在だと勘違いしている。
こんな輩に権限と財源を与えるなど日本崩壊への第1歩である。

投稿: したろう | 2010年5月26日 (水) 00時18分

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