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2010年3月24日 (水)

正しいけど間違い

正しいけど間違い

NHK:知る楽 歴史は眠らない“貧困”国家日本の深層 第4回<終>▽自己責任論の克服
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2010-03-23&ch=31&eid=10348&p=1

第4回「自己責任論の克服に向けて」【講師】経済評論家…内橋克人

昨晩、本を読んでいたら偶然、この番組をやっていた。録画していないので、正確な引用は出来ない。全般的な印象を書く。

  *        *        *

生活保護について、申請が難しかったり、受給の開始前に資産が調査されたり、受給が打ち切られたことなどを、生活保護の本来の目的からするとおかしいのではないかと非難していた。

思った事をいくつか羅列する。

ひとつめは、コストについて考察が無い。どんどん生活保護を出せば行政の財政を圧迫する。結果、学校や病院や警察・消防といった他のサービスに影響するか増税を招く。

どんどん出すことを求める議論をウソ臭く感じるのは「生活保護の申請を楽にすれば、アナタの税金はこれぐらい上がります」と言わないから。それでもやりましょうと言わないから。

ふたつめは、行政が(申請者の)資産の有無や就労の可能性についてイロイロと言うことを非難していた事について。

生活保護について考えるとき「親戚や友人・知人が失業して転がり込んできた(援助を求められた)」時に、どう思うか。どう話を聞いて、どう援助するかを自分なりに考え、それを行政がやるとしたらと考える事にしている。それから考えると、この番組で非難されている行政は、反応がお役所的&事なかれ主義的ではあっても、さほど的外れではないと感じる。

もし、貴方の所に誰かが援助を求めてきたら、資産はありますか、とか、働けますか、とか、私以外に協力や援助が得られそうな人間はありますか、とか調べたり聞いたりするでしょう? あるいは「こんな仕事もありますよ」とか「働き方が間違っているのでは」とか、本人にとって耳が痛い話もするでしょう?

生活保護が生活保護である限り、こういった事は避けられない事ではないだろうか。

行政の不作為や怠慢やケチを弁護したくはない。しかし、非難している側があまりに「どんどん金はらえ」としか言っていない、あるいは「行政を非難したがっている」ように感じてしまうんだよね。

みっつめ、結局は(知識・知恵を含めた)力なんだよね。

ある登場人物、おそらく市民団体の方が「私が同席すると、担当者の方の対応が変わります」と言っていた。制度や法律に詳しい人間が同席すると担当者の態度が変わる。ある意味、許せなくて、ある意味、当然の事だ。議論が出来る、口が回る、交渉力がある、制度をよく知っている人間は、行政を利用して援助を引き出すことが出来る。これは行政が非難されるべきことかもしれない。しかし、次に思ったのはNPOに相談できる力(思いつく力)が無い人間をこの人(番組に出てきた市民団体の人)は助けることが出来ないと言うこと。

結局、どんな制度であっても、レベルの差はあっても「(知識・知恵を含めた)力」の無い人間は、劣悪な状況に置かれる。種類の差はあっても「力が全て」、つまりは、結果的に現実は自己責任論とあまり違わないんだよね。

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コメント

NHK製造品は粗悪・劣悪・ねつ造は平気ですから、大の大人が生活保護で生きてるのは格好が悪いと言う感覚が消えたのが問題ですね・・・働くのも自分の能力を知ることが必要でしょう。

投稿: 猪 | 2010年3月24日 (水) 11時08分

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