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2010年4月19日 (月)

普天間問題と軍事的自立

普天間問題と鳩山さん

毎日新聞:反射鏡:「寝ても覚めても日米同盟」の危うさ=専門編集委員・布施広
http://mainichi.jp/select/opinion/hansya/news/20100418ddm004070006000c.html

 人気低迷の政治家をからかうのもいいが、他国民への礼節や品位を欠けば説得力も失われよう。このコラムを日米不信の証左とけん伝する人もいるだろうと気にはなったが、内容自体に学ぶべきものはないと思った。

ワシントン・ポストが鳩山首相を「increasingly loopy」と形容したことについてのコラムです。

みっつほど、思った事を書きます。

ひとつめ。

 本質的な問題を含むのは、琉球新報の富田詢一編集局長が本紙「地方発」(4月6日)欄で語った「政府は米国の代理人か」という意見だ。普天間問題における日本の「勝利」は海外移設であり、「敗北」は県内移設もしくは普天間の固定化である、と。本来なら日本の政治家は県外移設をめざして沖縄頑張れと声を上げ、報道機関がこれを補強していいはずなのに、事態はまるで逆だと富田氏は言う。

このコラムもそうなのですが、軍事に関することについてのニュース、特に在日米軍基地についてだと、日本とアメリカの2国間関係しか考えていないように見えてしまいます。

中国という存在があって、ロシアや北朝鮮がある、台湾には民主的な国家がある。

そういった枠組を考えない軍事上の決断はありえません。

「普天間問題における日本の『勝利』は海外移設であり、『敗北』は県内移設もしくは普天間の固定化である」

これでは地元が中央政府に陳情するような構図です。

確かに、日本は「軍事的な面では」、アメリカの属国と言っても良いような状態です。

その状況が、引用したような意識を産んでいるのでしょう。しかし「普天間問題における日本の『勝利』は海外移設」なんて言っている限り、日本が軍事的にも自立して国際社会と関係を持ることは出来ないでしょう。そして、日本が軍事的な面での自立を確立しないかぎり、日本の在日米軍基地が無くなることはないでしょう。

  *        *        *

ふたつめ。

 例えば移設問題で「現行案」を支持するのはいいと思う。だが、「現行案」でないと抑止力が保てないという主張の正当性をうまく説明できるか。米国がそれを望むからという理由で満足していいのだろうか。

軍事をあつかうブログをいくつか読んでいますが、台湾有事におけるアメリカ海兵隊の役割、普天間という位置の軍事上の意味について述べられていました。

軍事についての専門家であれば、現行案と鳩山政権の案とも言えないプランの優劣について述べることが出来るでしょう。

それを紹介しないのはマスコミの不作為ではないでしょうか。

  *        *        *

みっつめ。

 コロンビア大学のジェラルド・カーティス教授は「(普天間問題で自民党が)十数年かかってもできなかったものを民主党が政権とって数カ月で結論出せというのはちょっと酷だ。それに政権が代わって普天間問題をもう一度見直すということはおかしいことではない」と語る(「毎日フォーラム」4月号)。

 

そうは言っても首相の言動に問題が多すぎて弁護しかねるという事情もあるが、日米の政権交代を機に、世界と東アジアの安全保障を日米が改めて話し合い、沖縄の負担軽減にも努力するのは、本来なら意義深いことだ。

私も「政権とって数カ月で結論出せというのはちょっと酷」であると思います。しでも、記事中に「首相の言動に問題が多すぎて弁護しかねる」とあるように、鳩山政権は問題の大きさを理解せず、テキトーに年末だの5月だのと言ってしまいました。

普天間問題が解決できないのは鳩山政権の責任ではないかもしれません。しかし、5月に政局へと発展してしまうのは鳩山首相の責任です。

解決できないのなら、下手に手をつけない。あるいは、じっくり腰を据えて扱うことを最初から言うべきだったのです。

重要な問題について解決のメドもなく、期限を切ってしまった鳩山首相は、無能な政治家と言わざるを得ません。

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コメント

軍事・外交は継続が基本です。約束を果たしての後、自立を考え交渉に入るのが「筋」と言うモノでしょう。
軍事・外交を4年間の自党政権だけの問題としては国家は成り立ちません。

投稿: 猪 | 2010年4月19日 (月) 09時39分

自衛隊の縮小を考えている民主党が独自防衛を念頭においているとは思えません。米軍基地の海外移設は、自衛隊の強化なくして考えられません。
日本に核搭載可能な弾道ミサイルを向けている国に守ってもらおうというのでしょうか…。
正気の沙汰ではありませんね。

投稿: | 2010年4月19日 (月) 16時56分

普天間問題を選挙公約に載せた以上、公約はしっかり守るべきです。
約束は約束です、これは当然のことです。
それが出来ないというのであれば、選挙詐欺としかいいようがありません。最初からわかっていたことですが。
日本人のやさしさというべきか、「政権とって数カ月で結論出せというのはちょっと酷」であると思います。」これは違いますよ。現況における危機的状況を自覚してほしいですね。
本人がしっかり約束したはずだ。それを実行する、至極当然のことです。もう甘い時代は終わりです。

投稿: 平沼支持者 | 2010年4月19日 (月) 17時22分

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