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2010年5月 6日 (木)

指紋押捺と顔写真

指紋押捺と顔写真

CNN:ベール着用のイスラム女性に条例違反で罰金 イタリア北部
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201005050011.html

イタリア北部ノバラ市の当局者が4日語ったところによると、同市内で、頭全体を覆うイスラム教のベール「ニカブ」を着用していた女性が、市の条例に違反するとして罰金を科せられた。



同国では1975年のテロ対策法により、公共の場で顔を覆うことが禁じられた。市の条例はこれを徹底させ、男女を問わず、顔全体を隠す布の着用を禁止している。ニカブは、イスラム教徒の女性が目だけを残して頭にかぶる衣装。条例は今年1月に可決され、刑が適用されたのは今回が初めてとされる。

日本でもコンビニなどのお店にフルフェイスのヘルメットで入ることは、良くないこととされていますね。法律で禁止されてはいないと思いますが、コンビニなどで、フルフェイスのヘルメットでは入店しないでくださいと言う張り紙を見ることがあります。ですから、治安上の要請として顔を隠さないで下さいと言うのは、私たちに取っても馴染のあるものです。

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私はイスラム教徒ではありませんから、ニカブなどの服装が彼らにとってどんなに大切なものか理解は出来ません。しかし、宗教上の要請というのは、人によっては命以上に大切なものであることは知ってはいます。

ですが、書きたいのは人権問題ではありません。

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2007年ぐらいだろうと思うけど、日本は入国時に指紋の押捺を求めるようになりました。当時、プライバシーや人権を持ち出して指紋押捺を非難した方々がいたことを覚えています。その時、思った事のひとつに、何故顔写真を拒否しないのだろうかと言うことがありました。

私はパスポートと運転免許証を持っています(パスポートは期限切れですが)。取得するとき、また、更新するとき私は顔写真を撮られています(提出しています)、パスポートや免許証には、私の顔写真が貼ってあります。官憲もコピーを持っています。

さて、私たちの回りでは監視カメラ(防犯カメラ)が無数に稼働しています。そして、情報技術は日々進歩しています。カメラの画像から個人を特定する画像認識技術は(完璧では無いにせよ)存在します。また、警察や警備の人達が個人を認識(区別)するのは指紋よりも顔で始まることは間違いありません。それに、指紋を採取するには色々な処理が必要ですが、顔にはそのような制約がありません(本人に気付かれずに撮ることも出来ます)。外出中するとき必ず手袋をしていれば、家の外で指紋を残さないようにすることは(面倒ですが)可能です。しかし、顔を隠して外出することは出来ません。

つまり、私達は指紋よりも官憲にとって使い易く個人にとって守り難い「顔」という個人情報を、官憲に渡してしまっているのです。プライバシーの侵害という意味では、個人の行動を追跡するという意味では、指紋よりも顔の方が大きな影響を与えるにも関わらず、です。

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なぜ、指紋押捺を批判したサヨクの方々、人権派の方々は、免許証に写真があることを批判しないのだろうかと言う疑問を、入国時の指紋押捺が開始された時に思ったこの疑問を、ニカブのニュースを聞いて思い出したのでした。

ところで、入国時の指紋押捺はまだ続いていますが、反対運動は聞きませんね。もう、あきらめたのでしょうか。

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