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2010年5月17日 (月)

国家が、その統合の象徴を失うとき

国家が、その統合の象徴を失うとき

速報ニュース@タイランド:バンコクの市街戦続く 死者25人に
http://www.newsclip.be/news/2010515_027521.html

13日夕方にバンコク都心で始まったタクシン元首相派団体「反独裁民主戦線(UDD)」と治安部隊の戦闘は15日になっても続いている。



〈「家族国家」幻想崩壊が引き金?〉



タイの支配階級は長年、「国民は国王の良き子ども」「タイは平和な家族・農村国家」というイメージをテレビCMなどで国民に刷り込んできた。しかし、経済・社会格差の拡大と、タクシン政権時の直接的な地方・貧困層支援策による政治的な覚せいで、一部ではこうした幻想が崩れた。政府が今回、UDD集会の鎮圧に成功したとしても、経済発展の分け前と政治的権利を求める地方住民、貧困層の動きが沈静化するかどうかは不透明だ。

タイの支配層が腐敗しているかどうか、タイの農民や貧困層がどんな生活をしているか、私は知らない。しかし、タイの国民はタイ国王に尊敬の念を持っていることは知っているし、過去のクーデターや騒乱の時に、国王が出てくることで、混乱が収まり妥協が成立したことを知っている。

しかし、もし、この記事にある「政治的な覚せいで、一部ではこうした幻想が崩れた」ことが正しいなら、国王の威厳で混乱を収束することは出来ないだろう。何故なら、威厳は両方の集団に効果があってこそ調停することが出来るのだから。国王の権威を認めない勢力があったなら、その勢力は、国王の権威を無視し、国王の約束を信じず、国王を裏切ることも出来るだろう。

信頼関係が成立しない時、人間は、暴力で決着をつける。

  *        *        *

タイにタイ国王に代わりうる「国民を統合する象徴」があれば、混乱を静めることも出来るだろうが、もし、なければ、タイは分裂と混乱の時代、即ち、暴力が支配する時代に入っていく事になる。場合によっては国家が崩壊し、周辺国に侵略されることになる。

タイの庶民や貧困層にとって、現在の支配層に支配されるのと、分裂と暴力のうちに生きるのと何方が幸せなのだろうか。

  *        *        *

私達は、国民の統合の象徴が機能しなくなった国家がどうなるかを目撃する事になるかも知れない。

そして、それは決して他人事ではないのだ。

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コメント

日本にも深刻な問題です、チャイナが裏で糸を引いている事を忘れては成りません。

投稿: 猪 | 2010年5月17日 (月) 09時31分

ちょっと話題からそれますが、私が毎日通っている小説投稿サイトがありまして、そこに若い人たちが自作の小説を載せているんですけれども、その内容が…ですね…
やたらとその革命とか、貧困だとか、平和だとか、愛だとか…まあそのなんというか、左翼っぽい作品が多い。まれーに保守の思想の人が混じってますけれども。まれにね。
で、そのサイトの掲示板で、一度天皇陛下のことが話題になったんですが、まあそろいもそろって無知。しかも敬称をつけずに呼び捨てにする始末。
とにかく乱読様が読んだらきっとブチギレするに違いないぐらい、内容はひどいものでした。しまいにはどうして天皇陛下がいるのか理解できない、だれか存在意義を説明しろと言い出す人もいて、もう開いた口が塞がりませんでした。一応びしっと意見しときましたが、効果のほどはきたいできませんね…うざい右翼のババアとしか思われてないに違いないと。
こういう連中が大人になったら…と思うと、タイの国難を笑えませんね。

投稿: 一児のママ | 2010年5月17日 (月) 13時37分

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