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2010年8月25日 (水)

自由と貧困

自由と貧困

中日新聞 編集局デスク:見て見ぬふり
http://www.chunichi.co.jp/article/column/desk/CK2010082102000005.html

そして私たちは貧困の問題に鈍感ではなかったか。

    鈍感さの一例に最低賃金と生活保護の「逆転現象」がある。最低賃金で働くよりも、生活保護を受けた方が収入が高いという皮肉な現象である。厚労省の調査では、十二都道府県(中部地方の県は含まれず)で、生活保護費を時給に換算した額より最低賃金が低い。

   政府や地方自治団体は、この現象に気づいていても何もしなかったらしい。最低賃金法では、逆転現象の是正が定められているにもかかわらず、「見て見ぬふり」をしたわけである。

生活保護より最低賃金が低い事は良くないことだ。解決方法は二つある。最低賃金を上げることと、生活保護の水準を下げること。

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生活保護より最低賃金が低いこと、逆に言えば、最低賃金で働くよりも生活保護の方が多くの収入を得られること、この事から言えることは、貧困層への支援を行っていた方々は「弱者を支援しているつもりで、強者を作ってしまった」あるいは「弱者を支援しているのに、もっと弱い立場の人に気がつかなかった」と言うこと。

イジワルな言い方をすれば、生活保護を受けるような人達(とそれを支援する方々)の方が、安い賃金でも働く方々(とそれを支援する方々、労働組合?)よりも上手に立ち回ったと言うことだ。社会の資源は有限なので、資源の奪い合いは、よくあること。その奪い合いの勝敗が、生活保護の方が年金や労働よりも収入が多いという結果を産んだ。

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「そして私たちは貧困の問題に鈍感ではなかったか」

自由な社会は、必然的に貧困の問題に鈍感にならざるを得ない。何故なら、自由に行動する結果は各自が引き受けなければならないからだ。そして、敗者に経済的な支援を与えるだけでは、敗者は敗者のままであるからだ。

自己責任と言う前に、失敗した行動パターンを変えない人間に、いくら注ぎ込んでも金銭的な損失は膨らむばかりであることを指摘しておきたい。

心の自由を尊重しようと思えば、経済的に失敗するであろう行動パターンであっても、変えるように教育するのには抵抗があるだろう。そして、経済的に失敗しつづける人間に、税金を注ぎ込むことに有権者の納得は得られない。結果、貧困対策は「強制的教育」と「放置」の間で揺れ動くことになる。

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自由を尊重すれば、貧困は解決できない。貧困を排除しようとすれば、自由を制限する事と向き合わねばならない。

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コメント

貧困?マスコミ屋・政治屋には関係のない場所ですからね・・・・

投稿: 猪 | 2010年8月26日 (木) 09時29分

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