妄想と小芝居
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朝日新聞:中国側、異例の会談拒絶 4邦人拘束巡り丹羽大使要請
http://www.asahi.com/international/update/0927/TKY201009270156.html
しかし、中国側は明確な理由を示さないまま、この要請を拒絶した。結局、申し入れは同日夜、日本大使館では大使、次席公使に次ぐ堀之内秀久公使が、中国外務省の邱学軍領事局副局長に電話で行った。日本大使が会談を要請した場合、中国外務省に数人いる次官の1人が対応するのがこれまでは一般的だった。
この記事を読んで妄想した小芝居。
C社受付:「N社さんからクレームの電話です。次長級のどなたかとお話ししたいそうです」
C社次長1の心の声:やっべー、どうしよ。「答えられません」とか「上司に伝えます」って言ったら面子つぶれるよ。でも、何と言ったら部長の怒りを買わずに済むのか判らんよ。
C社次長1:「次長2、おまえ受けろよ」
C社次長2:「俺、いま忙しい」
C社次長3:「俺、別件で呼ばれているから」
C社受付:「すみません、どなたか電話に出てくださぁ~い」
C社次長1:「係長、お前、出ろ。お前なら、『答えられません』と言っても恥じゃないだろ」
C社係長の心の声:え~、やな仕事押し付けられちゃったよ~。
C社係長:「もしもしN社さん、お話だけ伺います」
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中国の強硬姿勢が目立っていますが、これを中国が深遠な戦略に基づいていると思うと見誤るかもしれません。
中国の官僚や政治家は硬直した方針を変えられず、責任を押し付けあっているのかも。
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中国に戦略が有るのか無いのか、私のような庶民には知りようがありませんが、仮に、戦略が無いとしても、安心できるとか日本が楽になるとは思いません。
何故なら「(各個人が責任回避するが故に)中国は妥協できない。戦争になって国家が滅ぼうとも」と言うことだからです。戦中の日本の指導者達に対する批判として、敗戦を受け入れるのに時間がかかりすぎたと言うものがあります。軍部や政治家が責任を回避して言い出せない。その結果、ズルズルと戦争を長引かせてしまった。
経営者や指導者がリスクを回避して(責任を取らされるのを嫌がって)組織全体を危険に晒すことは、日本に限りません。洋の東西を問わずあることです。中国で起きたとしても、起きていたとしても不思議ではありません。
日本は中国が妥協出来ない可能性を、つまりは無理を承知で強硬姿勢を変えず、また、実力行使をしてくる可能性を考慮しておくべきです。
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決断が出来ない組織に対しては「脅し」しかありません。いま決断しないと(あんたの立場が)もっと酷いことになるよ、という脅ししかありません。
日本は胡錦濤国家主席を脅す方法を考えねばなりません。例えば「貴方の治世において、尖閣諸島に自衛隊が常駐するようになったと歴史に書かれるかも知れませんよ」「いま引いて頂ければ、そんな事はしませんが」「手始めに、尖閣諸島で演習でもしてみましょうか」とか。
以上、妄想と小芝居でした。
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コメント
日本人のナイーブな所をモロに突かれた、ホントに日本人は人が良いと思います。
戦前も同じ中国人と共同で西欧に対抗しようと日本と中国を同じ目線で見ていた日本、異質である事を知るべき。友好なんて1000年早い、1000年経過しても無いでしょう。
投稿: 猪 | 2010年9月28日 (火) 09時04分