「世界の潮流に逆行する日本」になるのか
「世界の潮流に逆行する日本」になるのか
産経新聞:【菅首相所信表明全文】(6)外交安全保障
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101001/plc1010011613024-n1.htm
国民一人ひとりが自分の問題としてとらえ、国民全体で考える主体的で能動的な外交を展開していかなければなりません。その際、国を思い切って開き、世界の活力を積極的に取り込むとともに、国際社会が直面するグローバルな課題の解決に向け、先頭に立って貢献していくことも不可欠です。
久しぶりに政権交代した日本では「その際、国を思い切って開き、世界の活力を積極的に取り込む」なんて言っています。戦後世界は、自由や人権を重視し、寛容の精神を重視して移民・難民を受け入れる事が正しいとされてきました。移民の受け入れに消極的な国や社会は非難されました。
しかし、世界の潮流は変わったのではないでしょうか。
毎日新聞:オランダ:新政権の連立合意に「ブルカ」着用禁止盛り込み
http://mainichi.jp/select/world/news/20101002k0000m030017000c.html
オランダの中道右派と極右政党による連立政権合意が9月30日公表され、イスラム教徒の女性が顔や全身を覆う衣装「ブルカ」の着用を禁止する方針が盛り込まれていることが分かった。欧州ではフランスで9月にブルカ着用禁止法が初めて成立したが、「寛容の精神」で知られるオランダでも禁止が現実味を帯び始めた。
自由・人権・寛容の精神の実現や実行に積極的であったフランスやオランダは、方針を変えつつあるように見えます。
世界の潮流と言うと大袈裟ですが、寛容の精神は時代遅れになったのではないか、無批判な寛容は非難の対象になったのではないか。
フランスやオランダで起きている事を思うと、菅首相の「その際、国を思い切って開き、世界の活力を積極的に取り込む」言葉は時代遅れであるよう感じます。
* * *
戦前の日本は「遅れて来た帝国主義」の国でした。列強諸国が植民地を獲り終わり、そろそろ植民地主義を方向転換しようかという時代に、日本は植民地主義を学びました。日本は世界の潮流に乗り遅れてしまいました。
いま、世界は(逆向きですが)方向を変えようとしています。そのタイミングで日本は政権交代し、世界がこれまで進んできた方向に加速したいという演説がありました。
日本は今回も時代に乗り遅れるのでしょうか。
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コメント
いつも感心して寄らせてもらっています 凄いことに反対意見も消去せずにのす 素晴らしいですね 左翼系の人のプログは何かと制約があって書き込みもままならないのが多いですね 楽しく寄らせてもらっています有難うございます
投稿: 薩摩の昔船乗り | 2010年10月 2日 (土) 09時02分
世界の潮流?自分の行き先も判らないで何を言ッてんでしょう?何でも民意?自分の意見も無い人が、取り残されている事にも気がつかない。
投稿: 猪 | 2010年10月 2日 (土) 10時25分
シナと韓国に向かって開くって事でしょ。
投稿: シルバーな親父 | 2010年10月 2日 (土) 12時06分
重大な問題も感情的にならず、冷静にたんたんと分析されている姿勢に敬服しております。
<国民一人ひとりが自分の問題としてとらえ、国民全体で考<える主体的で能動的な外交を展開していかなければなりま<せん
ならば多くの国民の示した意志の通り、一刻も早く『尖閣諸島での漁船衝突証拠ビデオ』を公開すべし。
国民の多くは『漁船乗組員も含め全員の釈放および漁船の返還は認めていない』し、支那とは距離をおくべしと思っている。
国民一人ひとりが主体的に考えた外交を是非政府に実践していただきたいものです。
つぃでに、移民国家になりたいなんて思っている国民もほとんどいないのだから、民意を反映させて下さい!
投稿: coco | 2010年10月 3日 (日) 02時32分