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2011年1月 9日 (日)

価値観に根付いたものは

価値観に根付いたものは

信濃毎日新聞 社説:夫婦別姓 早期実現に歩を進めよう
http://www.shinmai.co.jp/news/20110108/KT110107ETI090007000022.htm

別姓を求める声は、女性からだけではない。夫婦同姓を強いられる違和感、相手の姓を大事にしたいという願いは男女に共通する。別姓が認められないために事実婚を続けるカップルもいる。

「別姓は家族の絆を崩壊させる」といった反対論がある。論理に飛躍が過ぎないか。たとえば、韓国は夫婦別姓だが、家族の結びつきの強さで知られる。

もちろん、同じ姓に絆を求める考え方は尊重されていい。別姓を求める考え方と同様に、である。選択式であれば、互いに不利益は生じない。

ふたつばかり思うことを書く。

ひとつめ。

「韓国は夫婦別姓だが、家族の結びつきの強さで知られる」

日本社会と韓国社会は異なった価値観によって成り立っている。結婚のような価値観に深く根付いたものを切り取って、韓国で上手く行っているから日本に移植しても大丈夫だとは言えない。

例えて言うなら、イスラム教徒に「キリスト教徒は豚を食べているが、別に不都合は起こっていない。選択的に豚を食べても良いことにしてはどうか」と言うようなもの。

価値観に深く根付いたものは簡単に移植することは出来ないのだ。

あと「韓国は夫婦別姓」であって、同姓と別姓の混在ではない。

ふたつめ。

「選択式であれば、互いに不利益は生じない」

先日も書いたことだけど、本人の自由というタテマエはあっても強制される場面は(強制されてしまう人間は)必ず出てくる。

結婚が個人と個人との結び付きだけのものであれば別だが、現実には「家」というものが出てくる。そういった場合に、別姓を強制されてしまうケースが出てくるに違いない。

これも例えるなら、派遣の自由化だろうか。

派遣の制限が緩和された時に、本人が働き方を選ぶのだと言われた。が、実際に起きた事はなんだろうか。企業の側は、派遣の雇用を増やし、正社員を減らした。コスト削減・国際競争力といった話から仕方ない面もあるが、結果として、派遣でしか働けない人間を増やす結果になった。

親族や両親による結婚への介入というと、被差別部落の人の結婚が問題としてあげられる事があるが、結婚に反対するという形だけでなく、別姓の強制という形でも顕れるようになるだろう(どっちがマシかは判らないが強制は起きるだろう)。

本人達の自由・選択だからと言うのは楽観的に過ぎる。

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コメント

韓国と一諸にしてどうするんでしょう?「夫婦別姓」主義者の、我儘を人に押し付ける、厚かましい。

投稿: 猪 | 2011年1月 9日 (日) 09時45分

家族制度は夫々に長い歴史的な経緯があって現在まで続いているものですから、どこそこの国でうまく行っているからとか、一部の人達の意見だけで、制度を変えてよいものではないと考えています。
仮に、変えるのであれば、それこそ大多数の国民が現行の制度に不都合を感じていて、制度を見直して変えることに同意してからの話だと思います。
この前提を無視して、いきなり選択制なんだから良いだろうでは説得力が在りません。

投稿: シルバーな親父 | 2011年1月 9日 (日) 14時51分

平均月収世界一(コペンハーゲンは478200円)の北欧諸国の連帯的賃金政策のように、
同一労働同一賃金にして正規も派遣も同じ給与にする

投稿:  tarou | 2011年1月 9日 (日) 15時00分

 日本の『夫婦別姓』論者が家族の解体を狙っているのは周知のこと。「韓国は夫婦別姓だが、家族の結びつきの強さで知られる」なんて、訳の分からないことを言っている時点で、お里が知れる。日本では、本来夫婦別「姓」(父系血統)ではなく、夫婦別「氏」(ないし苗字)とでも呼ぶべきもの。
 まず、日本の伝統文化を学び直した上で、国際的な慣行を調べた方がいい。個人の自由だの「選択的」だのという思考自体が、「家族制度」には馴染まないものだということが、すぐに分かるはず。

投稿: 傍観者 | 2011年1月 9日 (日) 22時24分

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