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2011年2月 2日 (水)

民主化の前提として

民主化の前提として

読売新聞:投票率10%以下が示すエジプト人の諦め
http://www.yomiuri.co.jp/column/world/20101227-OYT8T00268.htm

中立団体の選挙監視はほとんど許可されず、野党候補者代理人は、投票に立ち会うことができなかったという。前回選挙までは投票所に配置された判事も、憲法改正でいなくなった。投票水増しなどの不正行為が相次いだとされるのも当然の結果と言える。ネットには投票所の係員が何枚もの投票用紙に記入し、投票箱に入れる映像が出回った。

「結果は分かっている。投票しても無駄」。取材で聞いたエジプト人のこんなぼやきの理由を実感した。

ちょっと古い(2010年12月27日)ですが、エジプトの選挙についての記事です。

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日本でも選挙違反はあるけど、小額で、数千円とか十万とかでの買収とか数十人規模の不正投票とかで、選挙違反で結果そのものが変わったという話を聞いたことはない。

そして選挙結果が気に入らないからと言って実力行使に出たという話も聞かない。

日本の選挙に問題がないとは言わないが、選挙は概ね不正なく行われ、選挙に敗れた側も、選挙結果を受け入れている。

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エジプトのムバラク大統領が辞任し、選挙が行われたとして、その選挙は不正なく行われるのだろうか。選挙を管理する人間がイキナリ心を入れ替えるだろうか(ムバラクの為の不正は止めても、別な人間、自分の支持する人間や政党の為に、不正を行わないか?)、選挙に負けた側が選挙に不正が無かったと信じるだろうか(選挙前はどの陣営も自分達の勝利を信じるものだ)。

権力者(選挙を管理する人間)が不正の誘惑に勝って正しい選挙を行なう、負けた側も不正なしに負けたと納得する、これは難しい。そして、それが無ければ民主政治は定着しない。

私はエジプトが穏健な民主国家になって欲しいと望むが、決して楽観できる状況ではない。

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民主政治が(選挙政治が)長続きするためには、「勝負に負けても不正は恥だというプライド」か、あるいは「選挙に神の意志が表われる」という信仰が必要なのだ。

エジプトにそれはあるのだろうか。

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この記事を書いていたら、反政府派デモ隊とムバラク大統領派のデモ隊が衝突したと言うニュースが入ってきた。

実力行使を行った人間達が、反政府派にせよムバラク大統領派にせよ、選挙の負けを受け入れるだろうか。

私は、ますます悲観的なってしまう。

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