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2011年3月28日 (月)

頑張る現場と愚劣な指揮官

頑張る現場と愚劣な指揮官

産経新聞:東電「決死隊」1日2食の劣悪環境 一時は水も1・5リットルのみ(1/2)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110328/dst11032814430035-n1.htm

東京電力福島第1原発事故の収束に向けて、放射線量の高い現場で命がけの作業を続けている同社と協力会社の社員が、1日に「非常食2食」しか摂取できないという劣悪な環境に置かれていることが28日、分かった。原子力安全・保安院の横田一磨統括原子力保安検査官が福島県災害対策本部で会見し、明らかにした。



こうした待遇は、東電社員と協力会社社員とも一緒で、東電幹部も同じものを食べているという。

産経新聞:東電「決死隊」1日2食の劣悪環境 一時は水も1・5リットルのみ(2/2)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110328/dst11032814430035-n2.htm

作業員は常時約400人。「約1週間おきに交代していると思われる」(横田氏)が、作業時以外は、原子炉建屋から数百メートル離れた「免震棟」と呼ばれる建物を拠点にしている。

下着など衣服も不十分で「着替えも難しい」(同)ほか、免震棟内は暖房が入っているとはいえ、夜間は毛布1枚づつしか与えられず、底冷えする中で眠っているという。

現場は食事も水も着替えさえも不十分な中で戦っている。しかし、上層部の要求はキツい。

読売新聞:決して許されない…官房長官、東電の誤発表批判
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110328-OYT1T00718.htm?from=main1

枝野官房長官は28日午前の記者会見で、東京電力が、福島第一原発2号機のタービン建屋地下にたまった水の濃度分析を誤って発表し、訂正を繰り返したことについて、「様々な安全確保のための大前提になるものなので、こうした間違いは決して許されるものではない」と、不手際を厳しく批判した。

同日朝、東電幹部を首相官邸に呼び、再発防止を求めたことも明らかにした。

しかも、お勉強目的で視察する。

読売新聞:あの日、総理「少し勉強したい」と原発視察
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110328-OYT1T00732.htm

政府の原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は28日の参院予算委員会で、東日本巨大地震発生の翌12日に菅首相が東京電力福島第一原子力発電所を視察したことについて、「首相が『原子力について少し勉強したい』ということで私が同行した」と明らかにした。

まるで絵に描いたような頑張る現場と愚劣な指導部です。

  *        *        *

政治で核反応は止められない。しかし、現場の人間の待遇を(せめて食事や着替えを)改善する事ぐらいは出来る筈だ。

民主党が政治主導と言うなら、現場の人間をサポートするくらいの配慮はやらなくてはダメだ。マスコミや世論に言われて、得点稼ぎのために(あるいは失点を防ぐために)やる前に自分で気付け。

マスコミに叩かれてから動くようでは、政治主導ではなく「マスコミ主導」と言うべきだ。

  *        *        *

戦争物の映画でならおバカな指揮官に苦しむ前線部隊はありがちだし、現実の戦争を記録したドキュメントでも読んだ事がある。しかし、リアルタイムの報道で目にする事になるとは思わなかった。

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2011/03/29 06:19 訂正
 訂正前:せめて食事や着替えは
 訂正後:せめて食事や着替えを

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