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2011年4月13日 (水)

レベル7の意味

レベル7の意味

時事通信:レベル7は「行き過ぎ」=ロシア原子力企業
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011041300031

ロシア国営原子力企業ロスアトムのノビコフ広報局長は12日、福島第1原発事故について経済産業省原子力安全・保安院が国際原子力事故評価尺度(INES)の評価で最悪のレベル7としたことについて、「行き過ぎ」との見方を示した。タス通信が伝えた。

同局長は「原子炉の損傷程度はレベル5を超えていない」と指摘。今回の評価変更には「政府がこれ以上批判されるのを避けようとする政治的思惑が働いている」と述べた。

この局長の発言だって「政治的」かもしれませんが、こういったレベルの発表は多分に政治的です。政治的という言葉に抵抗があれば宣伝・キャッチコピーと言っても良いですが。

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例え話をします。

有名芸能人が交通事故を起こしたとしましょう。被害者の怪我人が集中治療室に入っているような時期だとします。さて、このタイミングで、被害者の怪我の程度を「重傷」とするか「重体」とするか。

誰が影響を受け、また、関心を持つでしょうか。

怪我した被害者はどっちでも良いでしょう。きちんと治療してくれとしか思わない。治療に当たる医師も看護師もその人達を支えるスタッフも、「重傷」でも「重体」でもどっちでも良いでしょう。全力を尽くして治療するだけ。患者の状態が(血圧などの各種の数値などが)全てで、その状態に合わせた最適な治療を尽くすだけ。

「重傷」や「重体」といった評価や表現に関心を持つのは、保険屋さん、弁護士さん、芸能プロダクションの広報担当。そして、芸能マスコミ、野次馬。

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レベル7と判定しようがレベル6に判定しようが、原発の現状には影響がありません。現場で原子炉と戦う人々にも関係ありません。

影響を受けるのは、直接の関係を持たない、ちょっと離れた所にいる人々(政治家・市民活動家・マスコミなど)です。

被害の程度を大きく見せたければレベル7とするでしょう。原発反対派は大きく見せたがり、推進派は小さく見せたがる。後で過小評価と非難されるのと、過大評価と非難されるのとどっちが良いか考える。

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菅政権がレベル7と発表したのは何故でしょうか。事故が終息してから、改めて検討すると言っても良かったのに、何故なのか。

私が心配なのは、福島原発から逃げ出す理由付けをしているのではないかと言うことです。被害を大きく見せて、レベル7だしチェルノブイリだし仕方ないねと思わせたいのではないか。また、原発周辺に「当面住めない」と思い込ませて、詳細な調査をしたら住める地域もあるのに移転させたいのではないか。

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深読みしすぎると、妄想が入ってくるし陰謀論ぽくなってしまうけれど、レベル6だのレベル7だのというのは印象操作を狙った言葉であるという事を忘れないようにしなければなりません。

商品のキャッチコピー(「徳用」は本当にお得なの)のようなものと醒めた目で見る必要があります。

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コメント

世界中のどこからも指摘されているわけでもないのに、自らレベル7と発表したことで、世界中に風評被害の種をばら撒いたことは間違いありません。

投稿: シルバーな親父 | 2011年4月14日 (木) 11時32分

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