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2011年6月18日 (土)

わかるんだけど

わかるんだけど

中国新聞:「経産省のみなさんは原発周囲に住めばいい」 橋下知事
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201106180127.html

停止中の原発の再稼働を促す海江田万里経済産業相の考えについて、大阪府の橋下徹知事は18日、「無責任だ。経産省の皆さんを強制的に原発の周りに住ませたらいい」と述べ、判断は時期尚早だと批判した。

「福島の事故の収拾もつけられていない日本政府が『安全だ』というのはどういう思考回路なのか」と指摘。「安全だとごまかすのではなく、電力が足りないからリスクを負ってほしいという説明をすべきだ」と強調した。

「原発の周りに住ませたらいい」

いや、感情としては判るんだけど、じゃあなんで原発なの?って疑問を保ってしまう。

  *        *        *

今日、お魚を食べた。

お魚は漁師さんが獲ってきたものだ。年間何件の海難事故が起きているか知らないが、漁に出て事故に合う人がいることは事実だ。

コンビニで缶コーヒーを買った。ヨドバシでパソコンの部品を買った。私が買った品物はトラックで運ばれている。トラックによる交通事故は頻繁に起きている。人の命が失われる事も多い。

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事故のリスクがあるものは、原発に限らない。

都会で電気を使うのだから都会に原発を作れという主張、安全を言うなら原発の側に住めという主張は、魚を喰うのだから自分で漁をしろ、自分が使う様々な品物を自分で作れという主張に等しい。

そんな事が出来る訳がない。

漁師さんだって魚を都会に売れなくなってしまう(だって、都会人は地方の漁師さんの獲った魚じゃなくて、自分で獲った魚を食べるんだから)。

  *        *        *

「原発の周りに住ませたらいい」

感情としては判るけど、なんで原発だけなのかと思ってしまう。原発信仰のようなもの、原発を特別扱いしない方が良い。

ただ、橋下知事の発言にはこの部分よりも大切なポイントがある。それは「電力が足りないからリスクを負ってほしいという説明をすべきだ」というところ。

原発は毎日事故を起こす訳ではない。電気が足りなくなって起きること。熱中症などの事故・経済の停滞による失業。そういった事と天秤にかけて、原発のリスクをとるという判断は十分にアリだし(私は原発を動かすべきだと思う)、リスクがある以上、正面から問いかける必要がある。

原発は30年以上、大きな事故を起こさないでいたと言う実績がある。日本は地震地帯だけれど、原発は耐震設計されている。この数百年に一度と地震や津波でも事故に至らなかった原発もある。

こういった事を正面から問いかけて、再稼働を求めるべきだ。

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原発が止まっても失業しなさそうな人達の声の方が大きいように思う。労働運動では中小企業の労働者ではなく、公務員の労働組合(つまり、政策が間違ったり停滞しても失業しなさそうな人々)の声がでかい。それと同じ構図を感じる。

最大の福祉対策は景気対策と誰が言ったか忘れたけど、景気が良くなれば、下々の人間も職を得て生活が楽になる。脱原発は逆向きの効果があること(少なくとも短期的には)を忘れないで欲しい。

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