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2011年6月30日 (木)

いき過ぎてませんか

いき過ぎてませんか

毎日新聞:高校生就職試験:不適正質問104件--県教委 /滋賀
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20110630ddlk25100445000c.html

試験を受けた生徒2431人を対象に調査。受験した県内外767社のうち約10%で不適正質問があった。「あなたの家族の職業は」「本籍はどこですか」など、身元調査につながる恐れのある質問が75件。また、愛読書や尊敬する人物など、個人の自由であるべき事柄を尋ね、基本的人権の侵害に当たる質問が29件あった。今後、公共職業安定所などが該当企業を訪問指導する。

本籍を聞いてはいけないと言うのは判らなくもない。家族の職業も、う~ん、聞いちゃイケナイと理解できないことはないかな。職業上の能力や人間関係を保つ能力に関係なさそうだし。

でも「愛読書や尊敬する人物など、個人の自由であるべき事柄を尋ね、基本的人権の侵害に当たる質問」というのは、なんで聞いてはイケナイか理解できない。一緒に働くかも知れない人間の趣味や嗜好を知りたいと思ってはダメなのだろうか。

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確かに、面接官というのは強い立場だ。拷問している訳じゃなくても、プレッシャーにはなる。でも、人に言いたくない趣味嗜好の持ち主なら上手にはぐらかす能力を持っているかも大事なことだ(人に言えないような趣味でも、隠してくれたら(隠しつづけてくれたら)一緒に働ける)。

「愛読書や尊敬する人物」などは、確かにその人の内心に関わること、性格を示すと言っても良いかもしれない。でも、一緒に働くって事は、ぶつかりあう事でもある。性格や人格のぶつかり合い。お客さんに対してはマニュアルで武装して心を隠すことは出来るけど、同僚に対してまでは出来ない。どうしたって、人格や性格を曝してしまう。高々「愛読書や尊敬する人物」を聞かれたぐらいで人権侵害なら、サラリーマンやOLは日々人権侵害を受けている事になる。

職場の人間とベッタリ付き合う必要はない、程々に付き合えば良い。心をすべて曝す必要もない。しかし、心を完全に隠すことは出来ない。

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それとも、面接の時は隠しておいて、職場では主張すると言う事なのだろうか。確かに「面接の時は、猫をかぶってました」って人はいるけど。

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心の内を曝したくないと自分も思うところはある。しかし、少しも曝さないで働くことは出来ない。何故なら、人間が働くということ、そのこと自体が自己表現であるからだ。自分の仕事に自分の心が表われてしまっているのだから。

完全に心を隠すことが出来る仕事なんてない。

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自分の心を曝さないという事に過敏になること、この場合は基本的人権を過剰に主張するような人生は幸せな人生なのだろうか。プライバシーも内心の自由も大切だと思うけど、面接で「愛読書や尊敬する人物」を聞いてはいけないというのは行き過ぎだ。

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