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2011年7月28日 (木)

厳しいな

厳しいな

時事通信:寄せ集め技術の欠陥露呈=人材育成追い付かず−中国鉄道事故
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011072800696

同日付の中国紙・第一財経日報によると、CTCSと名付けられている列車運行制御システムには、中心的技術として日本の川崎重工業のものが導入されているほか、仏独など欧州各国の技術も使われている。しかし「中核のプログラムは解析すらできていない」と関係者が認めるように、つぎはぎ状態で、業界内では以前から信頼性を疑問視する声があった。

安路生・上海鉄道局長は事故原因報告の中で「職員に対する教育・訓練が十分でなかった」と認めた。今回は一部当直者の対応を問題視しているが、中国の鉄道現場の人材不足は深刻だ。共産党機関紙・人民日報は昨年12月、高速鉄道の運転資格を最初に取得した運転士を「たった10日間の訓練で最高時速350キロの列車を運転した」と称賛。運転未経験の大学新卒者も、約4カ月の実習だけで現場に送り込まれているという。

私は中国の技術レベルを「一時的で少人数で行えるものは先進国にひけをとらない」と思っています。日本に先んじて有人宇宙飛行をしたりしていますし。

しかし、今回の事故のような、高速鉄道に要求される「多人数の人間が、ある程度のレベルを維持する事によって、安全という結果を出す」ような種類の技術はまだまだだと思っています。

   *        *        *

「今回は一部当直者の対応を問題視しているが、中国の鉄道現場の人材不足は深刻だ」

個人に対しては「その世界の(業界の)平均的な人間なら、やらないようなミスをやってしまった」のでなければ責めるべきではありません。超人や名人なら出来たであろう事を、凡人に出来なかったと責めても仕方ないのです。

   *        *        *

「中核のプログラムは解析すらできていない」

「職員に対する教育・訓練が十分でなかった」

「『たった10日間の訓練で最高時速350キロの列車を運転した』と称賛」

これは、中国の一般レベルの技術者(専門技術を持った勤労者)の置かれた状況を良く表していると思います。

中国は(トップレベルは別かもしれませんが)中堅以下の技術者・専門職は圧倒的に教育不足・経験不足です。

   *        *        *

逆に言うと、国家や社会がしっかりサポートすれば、若いエンジニアにとっては、仕事や経験の積め育つことの出来る状況だと言うことです。

仕事は山のようにあり、五月蝿い先輩は少ないのですから。

だけど、事故車両を埋めたり掘ったりしている光景をみると、エンジニアが育つ風土には見えません。

中国の高速鉄道は厳しい状況が続くでしょう。

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コメント

日本に先んじて有人宇宙飛行してるから。。。ひけをとらない?

まっ、待ってください。あれは、ずっと前にロシアがしたことを模倣しただけです。日本は3番煎じはやりません。パーフォーマンスは研究に役立たない。先頭を切り開いていかないと新しいことは何も発見できません。「はやぶさ」の方が断然すごいと思いますよ。

事故の真相解明さえ怠る国が学術研究や先端技術開発ができるはずはありません。どちらも「なぜ」への解答への飽くなき探求が根っこにあってこそ成り立つからです。

日本はすばらしい。この歳になってやっとそれがわかってきました。多くの国民がそれに気づけば、日本の前途は明るいに決まってます。sun

投稿: 昭和36年生まれ | 2011年7月29日 (金) 06時37分

昭和36年生まれさん、こんにちは

長文でしかも纏まりませんが。

  *        *        *

「はやぶさ」は新しい世界を切り開いたと思いますし、中国の有人宇宙飛行はソユーズの2番煎じだと思います。中国がやった程度の有人宇宙飛行なら予算さえあれば日本にだって出来るレベルの事に過ぎないとも思います。

しかし、中国には、ソユーズの2番煎じに過ぎないとしても有人宇宙飛行を成功させるだけの技術力があるのです。どこかの国のようにロケット買ってきてるのを「我が国初の~」と言い張ったりしているのではありません。中国のロケットは中国で生産しています。

日本の技術レベルを貶めるつもりはありませんが、中国を侮ることも出来ません。
 
  *        *        *

中国のトップレベルは侮れないと思っています。私の勤務先は技術系の会社です。中国に取引先もあります。うちのエンジニアは中国企業のエンジニアと付き合いがあると言うか、中国人のエンジニアは交渉相手だったり教育相手だったりします。彼等の評価は、総じて「すんごい大学(東大とかMITとか)を出たエリート」には「経験不足だがポテンシャルを感じる」。「中堅どころのエンジニア」は「どうしましょ?」という感じです。

  *        *        *

> 事故の真相解明さえ怠る国が学術研究や
> 先端技術開発ができるはずはありません。

長征ロケットの打ち上げを失敗した時も中国は事故を無かった事にしました。しかし、それはエリートの方々が原因追究をしなかった事を意味しません。公表されなかっただけかも知れません。

今回の事故では、中国当局は、車両を埋めて「無かったこと」にしようとしました。しかし実は調査は終わってしまっていたのかも知れません。ですから、真相究明伝々については、「留保」しておくべきです。しかし、車両を埋めて「無かったこと」にしようとした事は、本当のごく一部の関係者以外に知識や教訓が広がらないだろう事を示しています。


投稿: 乱読雑記 | 2011年7月30日 (土) 07時42分

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