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2011年8月12日 (金)

多文化主義なんて空想に過ぎない

多文化主義なんて空想に過ぎない

中日新聞 社説:欧州の右傾化を懸念する 「多文化主義」は失敗か
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2011081202000004.html

オスロ、ロンドンから、およそ欧州らしくない映像が伝えられている。「多文化主義は失敗した」。欧州首脳が相次いで宣言する世相と無縁だろうか。



ソラナ元スペイン外相ら、欧州の知識人十人で構成する賢人会議の議長を務めたのはフィッシャー元独外相だ。フィッシャー氏は「ハイダー・ショック」の際、極右の連立参加を「歴史的な誤りだ」と強く批判したことでも知られる。

戦後欧州の歩みは排斥主義、民族主義の暴走が招いた前世紀の悲惨な失敗に対する反省からスタートしている。その原点を忘れまいとする意思がある限り、多文化共存の試みが失敗したと断ずるのは早計だろう。

引用しなかった部分にざっくりとですが欧州の多文化主義についての政治的状況が書かれています。欧州では多文化主義は衰退しつつあります。それも当然です。多文化主義には無理があります。人間が安定した社会を維持する為には何らかの軸が必要です。その軸に違反しない範囲での多文化主義を多文化主義と言って良いならともかく、無制限な多文化主義はありえません。何故なら、他の文化に対して攻撃的な文化が出てきた時、あるいは文化Aと文化Bが不調和を起こした時の判断基準をどうするか決められません。諍いが起きたときの処理方法が決まっていないと暴力で決着をつけることになりますから。

国家や社会には軸が必要です。その軸に反するものは排除しなければなりません。それは多文化主義を標榜する方々が、ある文化を排斥した事でも明かでしょう。

「フィッシャー氏は『ハイダー・ショック』の際、極右の連立参加を『歴史的な誤りだ』と強く批判した」

多文化主義に基づいて多様な文化を許容する。しかし、極右は認めないのです。正式な選挙で選ばれた人々を排斥するのです。

それでも「多文化主義」なのでしょうか。

私の主張に逆らわない限り、なんて前提条件がついた多文化主義なんて、多文化主義と言う名前の強制にすぎません。

多文化主義に偽善とゴマカシと妄想を感じます。

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コメント

 某巨大掲示板からの引用です。

『エリートの考える多文化主義は、
互いに多文化主義を理解した、
物わかりのいいエリートどうしでのおつきあい。
住居も自分のプライベートを確保できるいいところに住んでいて、
日常的な接点をコントロールできる生活しかイメージしていない。

 でも、庶民にとっての多文化主義は、
自分たちの日常空間に異文化が入り込んでくることを意味する。
薄い壁一枚のむこう側に、
生活や考え方が違い、
そのことに気づきもしない、変える気もない、
そういう人が入り込んでくる。
そして、自分の仕事が脅かされる』

 時々、ドキッとするような書き込みがあります。

投稿: 傍観者 | 2011年8月12日 (金) 08時08分

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