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2011年10月26日 (水)

円高は輸出産業以外にも影響する

円高は輸出産業以外にも影響する

日本経済新聞:財務相、円相場「注視」 円高は「輸出産業に大きな影響」
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C9381949EE0E6E2E7998DE0E6E3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C93819694E0E3E2E2828DE0E3E3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

安住淳財務相は24日午前、歴史的な円高が日本経済に与える影響について「自動車を中心とする輸出産業に大きな影響があって、震災復興の立ち上がりの力強さをそいでしまう」と強調した。その上で「円高対策を盛り込んだ2011年度第3次補正予算案を早急に通して対応することも議会の中でお願いしなければならない」と野党への協力を求めた。

短期的には安住淳財務相の言う通りに輸出産業に影響するでしょう。では、輸出産業以外には影響しないのでしょうか。

いいえ、多くの分野に影響します。

円高は、国内で輸入品と戦っている生産者にとって、ライバルの輸入品の価格が下がるということです。円高が短期で終われば、輸入品の量や販売価格に影響が出る前に円高が終われば、影響は出ないでしょうが、長く続けば必ず影響が出てきます。

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日本国内で日本人のユーザ相手に働いていても影響が出ないとは限りません。オフショアという言葉を聞いたことがあるでしょうか。日本国内で行っていた仕事を、例えばパソコンのサポートを海外へ持って行く。電話代(通信費)が安くなると、人件費の差が効いてきますから。

日本人のユーザが日本国内でパソコンを使っていて、で、何か困ってサポートに電話したら、実は海外のサポートセンターに電話が繋がって、外国人がサポートしてくれるって場合もあると聞いています。

円高になれば、日本での人件費は上がり、海外での人件費は下がる。結果、仕事を海外へ持って行った方が、安くつくようになる。

日本の側から言えば、サポートセンターの人の仕事が無くなると言うこと。

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円高になると、輸出産業以外にもジワジワと影響が出てきます。私にとっても他人事じゃありません。

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円高は、日本での給料が(ドル建てで見ると)勝手に上がっていくこと。給料が上がること自体は悪いことではないのですが、給料に見合った仕事でないと、仕事自体が無くなってしまう。

勝手に給料を上げておいて、上がった給料に見合った働きじゃないからクビにされたらたまりません。いままでと同じ給料で言いから働かせろよって気持ちになってしまいます。

円高は、勝手に給与を上げて、勝手に仕事を取り上げるようなものです。

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円高がマイナスにならないのは、制度で守られた収入。

公務員などの税金から出る給与や年金・生活保護費など。

もちろん、日本経済が行き詰まってしまったら、影響が出ない訳はありませんが、順番としては最後のほうです。

一般的な労働者は、円高で自分達の仕事が海外に奪われる。それは輸出産業に限らないのだと危機感を持つべきだと思います。

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日銀と政府には、効果的な円高対策を是非ともお願いしたい。

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