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2011年10月 7日 (金)

完全を求めて

完全を求めて

サイゾー:戸塚宏校長が唱える"体罰の必要性"28年の封印を解いた『スパルタの海』
http://www.cyzo.com/2011/10/post_8725.html

●とつか・ひろし
1940年愛知県出身。名古屋大学工学部在学中にヨット部の主将として活躍し、75年には「太平洋単独横断レース」に優勝。76年に戸塚ヨットスクール開校。当初は将来のヨットマンを育てるためのジュニアスクールだったが、情緒障害児の不登校が治ったことをマスコミが取り上げ、全国から情緒障害児が一斉に集まるようになった。80~82年に訓練生2名が死亡、2名が行方不明となる"戸塚ヨットスクール事件"が起き、「体罰は教育」と主張する戸塚校長をマスコミは叩いた。83年6月に傷害致死の疑いで逮捕。2002年に最高裁から懲役6年の実刑判決が下される。06年に出所。私立の幼稚園、小学校を設立することをライフワークに掲げている。

「80~82年に訓練生2名が死亡、2名が行方不明となる」

1人の子供も傷つけないように、全ての子供の気持ちを大切にすることを目標にしたら、「2名が死亡、2名が行方不明」なんてことにはならない。でも「ひとりも傷つけないこと」なんてことを目標にしたら(条件にしたら)教育は成立するのだろうか。

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ひとりも傷つけないようにする、そうすると、教育する側にとって、どんどん条件が厳しくなる。あるレベルのプレッシャーで傷ついてしまう子供がいるとする。傷つかないようにするためにレベルを下げる、あるいは教師を増員して対応する。すると、もっと低いレベルで傷つくような生徒が入ってくる。

誰も傷つけないようにしようとすると、どんどんレベルを下げるか、どんどん教師を増やすしかなくなる。

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スポーツでもなんでも、成長しようとするときには、練習や学習が必要で、練習や学習はプレッシャーになる。つまり、ある程度の確率で怪我したり傷つく人間が出てくるってこと。

怪我しないように注意することは大事だけど、怪我しないようにちょっとでも体に痛みや疲れを感じたら練習を止めていては上達しないだろう。

あるていどの故障や危険は覚悟の上で練習しないと、成長なんて出来ない。

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1人の子供も傷ついて欲しくはない。だけど、1人も傷つかないようにすると、成長できない子供が出てきてしまう。では、全体の成長の平均を高めようとすると、傷ついたり落ちこぼれたり、最悪の場合死んでしまったりする子供が出てきてしまう。

どちらの完全を目指しても不幸になる子供が出てくる。

人の世は完全には程遠い。

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