騒ぐほどではありません
騒ぐほどではありません
時事通信:130人中10人、要経過観察=福島の子、長野で甲状腺機能検査
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011100400827
長野県松本市のNPO法人日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)と信州大学付属病院が福島県の子ども130人を検査した結果、血液中の甲状腺ホルモンの分泌について10人が基準値を外れ、経過観察が必要と診断されたことが4日、分かった。神谷さだ子JCF事務局長は、「血液の甲状腺ホルモン検査は通常行われていないため、東京電力福島第1原発事故の前後の比較ができず、影響について断言できない」と話している。
コメント欄でもいただいた甲状腺ホルモンの値についてですが、今回の検査で判ったのは異常値を示した子供が130人中10人いるということだけです。
マスコミの中には「甲状腺機能に変化」なんて書いている所も有りますが。前後の比較が出来ないのに「変化」もなにもあったもんじゃありません。
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神奈川県予防医学協会:正常値 健常者の95%がこの範囲に入る
http://www.yobouigaku-kanagawa.or.jp/kensa/main.html
正常値という言葉からあたかもそれが正常(健康)と異常(病気)を区別する値のように考えがちです。しかし、正常値は一般に多くの健常者(普通は数百人以上)の検査結果の上下2.5%ずつを除外した中心部95%の範囲をいっているのです。このため健康人でも100人のうち5人は正常値から外れることになります。
130 x 0.05=6.5 です。健康な130人でも、6~7人は異常値を示すの普通だってことです。今回、異常値を示した人が10人ですから3~4人多いです。ちょっと多いかなとも思いますが「6~7人」という人数は健康な人ばかりでもそれくらいはいるよって数字ですから、健康な人ばかりを集めた訳でもないだろう今回の調査では多すぎるって数字でもないように思います。
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なんだか、騒げそうな数字が出たから騒いでいるだけのような気がします。
ドキッとしたら深呼吸。騒ぎたい人やマスコミに乗せられてしまわないように注意しないといけません。
もちろん、安心側のニュースに対しても、です。ただ、人間は安全ですってニュースより危険です不安ですってニュースの方が好きなように思えます(興奮するからかな)。
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今回の検査で「異常値」と言われた人は、通常の健康診断での検査結果やアドバイスと同じように対応すれば良いと思います。ただ1つの数字より医師が総合的に判断した結果の方が信用できますし、自分でも調べて対応すれば良い。ただ、検査結果に振り回されてストレスを溜めることも健康に悪いです。親の精神状態がおかしくなると子供に悪影響もあります。と言って無視も出来ない、とか考え出すと益々泥沼にはまったりします。
どんな病気でもそうですが、親は子供の事となるとドキドキするものです。そう考えてドキドキしながらドーンと構えるのが良いんじゃないでしょうか。私も自分の子供が入院した時のことを思い出すと、そう思います。
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コメント
事故前の数値が不明なのに、どれだけ増えたか(変化?)不明だし。
マスコミが煽っている間は安全ではないかな。本当に危なくなると、マスコミは火消しに躍起になりますので。
投稿: 愛読者 | 2011年10月 6日 (木) 08時41分