« 資格 | トップページ | マスコミの技量不足 »

2011年11月 7日 (月)

TPPに反対と言うより自由貿易に反対なのですね

TPPに反対と言うより自由貿易に反対なのですね

毎日新聞:時代の風:TPP参加問題=精神科医・斎藤環
http://mainichi.jp/select/opinion/jidainokaze/news/20111106ddm002070084000c.html

歴史人類学者のエマニュエル・トッドは、近著「自由貿易は、民主主義を滅ぼす」(藤原書店)において、まさにTPP的な貿易のあり方に強く警鐘を鳴らしている。

自由貿易で国外市場へ向けた生産が増えれば、企業のコスト意識が高まり、国内の労働者に支払われる賃金もコストカットの対象となる。労働力が低賃金ですむ中国などに集中した結果、どの国でも給与水準が低下し、国内需要が不足しはじめる。それゆえ自由貿易に固執し続ければ、社会の不平等と格差は拡大し、優遇された超富裕層が社会を支配することになる。かくして、自由主義が民主主義を破壊するという逆説が起こる。



この流れを反転させるべく、ジジェクは「コミュニズムへの回帰」を、トッドは「プラグマティックな保護主義」を提唱する。現実性という点から言えば、トッドの立場に分があるようにも思われる。いずれにせよ二人に共通するのは、システムよりも個人を、つまり壁より卵を擁護する立場だけは決して譲るまい、という覚悟のほうだ。

それがどのような名前で呼ばれようと構わないが、私も彼らの側に立ちたい。ならば答えは自(おの)ずと明らかだ。私は日本のTPP参加に反対である。

この立場からはTPPに反対と言うより自由貿易そのものに反対なのですね。いくつか思ったことを書きます。

  *        *      *

日本と中国、あるいは他の国々の組み合わせでも良いですが、戦争にならない理由として「貿易相手を(互いに利益を得ているのに、相互依存しているのに)攻撃しないでしょ(ほんとか?)。とか、保護貿易してると禁輸措置とかで資源が不足した国が(資源獲得の為に)戦争を起こすって事はないでしょうか(これは、ありそう)。

「プラグマティックな保護主義」が何を意味するか私には判りません。けれども、人間の愚かさから考えると、保護主義を採ったら、保護主義の行き過ぎは起こることでしょう。

自由貿易のコントロールも難しいでしょうけれど、保護主義のコントロールも難しい。

  *        *      *

TPPに参加しなければ、象徴的に言うと自由貿易に参加しなければ、経済全体の効率が悪くなります。いえ、自由貿易圏の国々の効率には劣ると言うべきでしょう。

私は、気分的には、鎖国したいし、日本は鎖国してもそれなりにやって行ける国だと思うけれど、ただ、江戸時代に鎖国して、日本は欧米の軍事技術の革新と産業革命から取り残された。

幕末の開国は奇跡のように上手く行った。日本は自国の独立を保った。もし、これから日本が保護貿易主義的な行動をとったとして、周辺国が自由貿易を行って経済効率を上げてモンスター化してしまったら、次回は上手く開国できるのだろうか。

  *        *      *

モンスターにはモンスターで対抗するしかないのではないか。そして「壁」が別な「壁」によって壊された時に、「卵」は無事ではいられない事を忘れてはならない。

BlogRanking (読む価値のある記事だったらクリックお願いします)

|

« 資格 | トップページ | マスコミの技量不足 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107287/53181772

この記事へのトラックバック一覧です: TPPに反対と言うより自由貿易に反対なのですね:

« 資格 | トップページ | マスコミの技量不足 »