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2011年11月26日 (土)

就活の気持ち悪さ

就活の気持ち悪さ

ダイヤモンド・オンライン:「就活ぶっこわせデモ」で激昂する学生を実況中継! 出口が見えぬ就職氷河期の“真の責任”は誰にあるか 

路上でデモを見守る若者たちの声を聞いていても、「自分が4年生になっても、ああはなりたくない」などと冷ややかな反応があった。中学生くらいの男子が、「どうせ就職できないニートが騒いでいるだけでしょ。もっと努力すればいいのに」と友人に囁いていたのが印象に残っている。

「就活ぶっこわせデモ」に対して批判もある。自分も「就活ぶっこわせデモ」に行った訳でもないし、子供が就職の時期にさしかかっていなければ引用した記事中にある感想と同じような感想を持ったにちがいない。

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私自身が就活している訳でもないし、就活コンサルタントでも社会学者でもない。脇で見ている人間にすぎない。その程度の知識しかない自分が就活に感じる気持ち悪さの最大のものは「自己分析の強要」とその結果としての「エントリーシート」だ。

近所の本屋で就活関連のコーナでエントリーシートの実例集を立ち読みでもしてみて欲しい。私は理系で人間嫌いのところもあるので特別にそう感じるのかもしれないが、エントリーシートに書かれた自己PRの文章を読むと気持ち悪く感じる。

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何が気持ち悪いか。エントリーシートにある自己分析と自己演出された文章、これが気持ち悪い。昔、道徳の授業で、タテマエとしては「生徒の自由」と言いながら「先生の答え以外は許さない」という感じに似ている。これがギュッと凝縮されている感じ。強要された「自分は立派な人間です」という演出。

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日本の企業は、共同体としての性格を持つ。諸外国の企業だって共同体の性格を持つが、日本の企業の方が、より強く共同体としての性格を持っているように思う。

日本には(崩れつつあるとはいえ)終身雇用という制度がある。新卒で正社員として就職する事は、共同体へ入る事でもある。単純に機能としてではなく人間という存在として入る。となると受け入れ側は全人格的に満足できる人間を選びたいのだろう。それは判る。でもその為に行っていることは何だろうか。

履歴書だけでなくエントリーシートで自己紹介させる。その自己紹介で判断する。

間違っちゃいない。

でも、就職しようとする側が過剰適応して自分を作っていく。読む側も作られた自分を見破ろうする。その結果、過剰に自分を作った気持ち悪いエントリーシートが増産されているのだろう。

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企業が共同体であり、採用が新卒一括採用であるかぎり、気持ち悪いエントリーシートはなくならないだろう。

他に良い方法が生まれない限り就活は気持ち悪いままだろう。

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「どうせ就職できないニートが騒いでいるだけでしょ。もっと努力すればいいのに」

こう囁いた男の子には、そして同じ様な感想を持つ人々には、是非、内定を取るためのエントリーシートの実例集を読んでみてもらいたいと思う。

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2011/11/26 19:02 追記

しかし、現実の問題として気持ち悪くても突破するしかない。自分にはいわゆる就活の経験はないが、仕事で嫌なことや気持ち悪いことは経験している。そんな時、止まって休むのも答えだけれど、休むだけでは状況を変えられない。訴えることで会社の仕組みを変えることが出来れば良いが、そういうことは殆どない。だから、その状況の中でもがいて突破して、場合によっては気持ち悪いことでも行ってでも、突破するしかない。

個人としてはそう。

デモも結構、訴える事を否定しない。しかし、各個人にはもがいて突破してもらいたいと思う。人生の時間は限られているのだから、社会が変わるのを待っていては時間切れになってしまう。

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コメント

Commentsずっと前に、以前勤めていた会社でのことです。
何か(忘れましたが)の学習用の教材の販売の電話が会社にかかってきました。不要なので、すぐ「いらない」と言い、ぞんざいに対応したと思います。
するとあんたの会社の人事のだれそれは知り合いだが良いのか云々、と言って、それでも断るのかと言われました。
そんなことを言っている時点でセールスなど投げていると思います。
たとえは悪いですが似ているところがあると、思い出したしだいです。

投稿: Naga | 2011年11月26日 (土) 19時10分

結局のところ不景気がこうした状況を強化してしまっているのではないでしょうか。また、政治家や政治家の子息はコネを活用しているのか、こういう状況を切実には理解していないと思います。一般人(政治ニュースをさらっと見る程度の無党派)が政治に不信感を抱くのは当然かもしれません。

私は15年くらい前に就職活動をしましたが、当時は中小企業でも就職は大変でした。営業職なら別だったみたいですが。
現在の学生は高望みが過ぎてそれが就職難の一因になっている部分もあると聞いて、あまり同情できないでいます。地方に就職口がないという切実さには深く同情していますけれども。

投稿: naga | 2011年11月27日 (日) 10時18分

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