バカを自覚して悪意に備えろ
バカを自覚して悪意に備えろ
J-CAST:白血病患者数が前年7倍と急増 このデマはなぜ広がったのか
http://www.j-cast.com/2011/11/30114796.html?p=all
「白血病患者急増」という新聞記事形式の書き込みがネット上で出回り、日本医師会が発表を否定する事態になっている。こうした「デマ」が広がる背景には、政府の原発事故対応などへの不信感があるようだ。
原発事故を巡って、デマが出回ることは度々あった。しかし、日本医師会によると、今回は掲示板、ツイッター、ブログとかなり広く拡散した。
政府や東電の対応に批判されるべき部分があるのは否定しようの無い事実です。しかし「『デマ』が広がる背景には、政府の原発事故対応などへの不信感があるようだ」とそれだけにして納得していてはならないと思います。
デマが広がる背景について、政府や東電の対応の不手際以外に2つ指摘しておきたいと思います。
ひとつめは、私達自身が「バカ」であること。バカというと言葉が悪いですが、知識が足りない、あっても使えない場合があるということです。この場合で言うと放射線被曝して白血病になるまでには数年かかると言われています。としたら「白血病患者急増」と聞いた瞬間に疑わしい情報と判ります。なのに、信じてしまう。自分自身に知識がないか、自分の知識を信じきれない。
各個人の能力は限られています。全ての知識を持つことなんて不可能です。ですが、それを自覚しつつも学習し騙されないように努力しなければ「政府や東電には騙されなかったけど、怪しげな商売をする人や特定の政治勢力に喰い物にされたり利用された」ってことになりまねません。
ふたつめは、「悪意」あるいは「政治的意図がある」。
ところで、迷惑メールはなくなりませんね。迷惑メールを見ていると送り手が一生懸命騙そうと努力しているのが判ります。迷惑メールの場合は経済的利益を求めてのものでしょう。
今回のデマに経済的利益があるとは思いませんが、デマを流す人間に何らかの利益(「個人的な社会正義」の追求による満足感?経済的利益?愉快犯?)が有ることには間違いありません。
当人が自覚しているかどうかは判りませんが、デマの発生源となった人間には何らかの意図がある。
* * *
政府や東電を非難するのは簡単です。でも、それだけじゃ世の中よくならないんじゃないかと思います。民主社会では一般庶民のレベルが政府や統治のレベルを決めるとしたら、私達自身がレベルアップすることを、その努力を忘れてはなりません。
バカを自覚して悪意に備える、私自身もそうありたいと思います。
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コメント
武雄市で東北の放射能汚染されていない廃材の焼却を引き受けようとしたら、1000件の非難がきたそうだ。
たくさんの同文のものがあったようだ。
これは東京都平和祈念館建設問題のときと同じように、特定の団体(左翼)が動員をかけて反対の意見を送っているのだ。
そういうことをテレビは絶対に言わない。それで一般人(バカではない)はそういった実態を知らない。
投稿: 八目山人 | 2011年12月 4日 (日) 06時42分