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2011年12月14日 (水)

寛容では届かない

寛容では届かない

AFPBB:伊フィレンツェの市場で極右男が発砲、セネガル人露天商5人死傷
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2845780/8198670

イタリアの古都フィレンツェ(Florence)で13日、白人の男が白昼の市場でセネガル人露天商に向けて突然発砲し、2人を殺害、3人に重傷を負わせた後、自殺する事件が起きた。



カッセリ容疑者はトスカーナ(Tuscan)州ピストイア(Pistoia)在住で、魔術師や錬金術師を題材にしたファンタジー小説などの著作がある作家。ドラキュラ伝説に関する学術論文を執筆したり、ファンタジーやホラー作品を紹介する雑誌の編集者もしていた。また、極右組織の中でも知識人・文化人が集まるグループ、Casa Poundに所属していた。

毎日新聞:イタリア:青空市で乱射、5人死傷 人種差別か
http://mainichi.jp/select/world/news/20111214k0000e030143000c.html

現場は土産物を求め観光客が集まるサン・ロレンツォと呼ばれる地区で、辺りは一時騒然となった。事件後、数十人のアフリカ系移民が抗議のデモ行進をした。

ナポリターノ大統領は13日、事件を非難する声明を発表し、「当局と社会はあらゆる種類の不寛容と闘わなければならない」と訴えた。

移民と地元民の諍いは慣習・宗教・人種・民族の違いによるもので根が深く簡単には終わりません。こういったものは生活に根付いたもので理屈じゃありません(理屈は後から付いてくる)。

  *       *      *

こういった問題に対して、リベラル、進歩主義、あるいは寛容の精神を求めるか方々は人間の限界をどう思っているのでしょうか。

人間は自分と違う価値観に対して寛容でありません。寛容の精神を訴える方々も不寛容という価値観に対しては寛容ではいられません。

人間は基本的な所で不寛容なんです。

  *       *      *

イタリアはどうなるでしょうか。

今回、暴力的行動に訴えたのは「極右」かもしれませんが、本を出版したりする程度には社会性を備えた人物でした。つまり孤立した異常者には見えません。そして、その行動に対する反発が移民の側に出ています。これは「極右」の側にさらに行動する動機を与えてしまうでしょう。

極右と移民の側の行動的な人々が共鳴してしまう。その結果、対立が激化する。

これが悪いパターンであり、ありそうなパターンでもあります。さらにイタリアは経済的苦境にあります。不景気な時には庶民レベルで対立が起こり易いことも不安要因です。

  *       *      *

人間の限界を越えた理想を求めても不幸になるだけ。人間は基本的な所で不寛容、それを前提に社会を構築しないと不幸と暴力を産み出してしまいます。

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