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2011年12月16日 (金)

就活の特殊性

就活の特殊性

ニコニコニュース:ひろゆき、就活デモに「スキルアップを見せつけるほうがベスト」 学生側代表は反論
http://news.nicovideo.jp/watch/nw162883

「いま就活の論理は、すべてが『企業の論理』に従っており、『就活生の論理』はない。大学生活、しっかり学問を修めたい。世界中を見て回りたい。自分の適性をゆっくり見定めたい。(しかし、それらは)すべて『就活』によって制限される。19世紀の(産業革命時における)労働問題と同じ問題が21世紀の就活において起きている」

引用したのは「学生側代表」の発言。いわゆる現在の「就活」に反対する立場からの発言。

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私はこの発言に危険な雰囲気を感じる。19世紀の労働問題と現在の就活問題には決定的に違うところがある。それは19世紀の労働者は一生労働者であるのが前提で就活生は1~2年で就活生を卒業することだ。

私は、この発言から、一生就活生であるかのような雰囲気を感じる。本人が意識しているかどうかは判らないが、一種のプロ活動家になろうとしているのではないか。

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以前の記事にも書いたが、私は現在の就活はおかしいと思っている。企業と学生と大学、それに就職コンサルタントや人材紹介企業が絡みあって、奇妙な求人活動や奇妙な求職活動が行われているように見える。

その事に抗議するのは良いし、共感する部分もある。けれど、就活は「卒業」するものだ。そして学生が社会と直面する機会でもある。それを忘れてはいけない。

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さらに言えば、私は、就活が「企業の論理」で行われるとしても大きな問題だとは思わない。大学が大学の論理で入学試験の合格者を決めるように、企業は企業の論理で決めるだろう。

問題は「企業はどうやって選考したら良いか判っていないし、求人を支援する企業も正しい選考基準が判っていないにも関わらず、みんな判ったふりをしている。正しい答え(正しい選考基準)を判っていないのに判ったふりをしていること」ではないのか。だから奇妙なエントリーシートや奇妙な就職活動が行われているのではないか。

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現在の就活はおかしい。でも就活に抗議する事を一生の仕事にするのか。もし抗議を一生の仕事にするのなら、それは社会活動家になるということだから、それはそれで良いが、そう思って行うべきだ(自覚と覚悟はあるか)。

そうでなければ「自分は学んでいる途中だ、私は卒業する」ということを忘れてはいけない。でなければ学生運動にはまって人生を誤ると言うと言い過ぎだが(周囲の空気に流されて就活するのと同じように)、就活に反対する空気に流されてしまってズルズルとしてしまわないか。

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