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2012年1月30日 (月)

忘れてほしい

忘れてほしい

日本経済新聞:欧州委、ネット上での「忘れられる権利」創設へ 過去の個人情報削除、事業者に義務付け
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE0E7E2E0888DE0E7E2E3E0E2E3E09494E3E2E2E2

欧州委が個人情報保護の主な対象に想定しているのは若年層。例えばSNSでは、個人情報を公開して交流している若年が多い。ネット上でたくさんの人に知り合える半面、後になって就職活動の際にネット上で個人情報が公開されていて困るなどの事例がある。個人情報を使って迷惑メールを送りつけられる被害例も後を絶たない。

自分にも忘れて欲しい過去があります。多分、いや、絶対、忘れてほしい過去がない人間なんていないでしょう。生まれたばっかりの赤ん坊でもなければ。

ところがネットは忘れません。人間は忘れるけど「記録されたもの」は忘れません。いままでは紙の上に記録があり検索し見つけることは困難で、見つからない記録は無いのといっしょです。でも、ネットの検索能力は巨大です。いちどネットに記録されたら永く残り、また、検索され発見されることで影響力を発揮します。

ですから「忘れられる権利」というものが欲しくなるのは良く判ります。

しかし、可能なんでしょうか。ネットは多数のコンピュータの集合体です。全ての事業者(全世界の事業者)が協力しないかぎり無意味ですし(何故なら、EUにあるコンピュータから削除されてもアメリカや日本のコンピュータから削除されなければ、検索され発見されてしまうからです)、全世界の事業者が協力させる(あるいは強制する)ことなんて不可能でしょう。

また、もうひとつ思うこと。自分の過去を消去できるのは人間にとってどんな意味を持つのでしょうか。都合の悪いことを抹消しながら生きることが出来たら本人には都合が良いかもしれませんが、他人にとっては微妙なことですし、忘れてほしい過去を消し去ってしまった人間なんて薄っぺらい人間であるようにも感じます。

  *       *      *

「忘れられる権利」とは面白い考え方ではあると思いますが、単純に賛成はできません。

むしろ、忘れ去られないということを前提に、行動を律したりすることや、若気の過ちに対する寛容さが必要なのではないでしょうか。

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