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2012年2月 2日 (木)

イラク戦争の正しさとイラク戦争支持の正しさは違う

イラク戦争の正しさとイラク戦争支持の正しさは違う

毎日新聞:発信箱:御用学者はいらない=布施広(論説室)
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20120202k0000m070087000c.html

ただ、専門家もいろいろで、数日後、ある大学教授がテレビで「日本は北朝鮮問題があるから、イラン問題で米国に同調すべきだ」と言うのを見て、おやおやと思った。私は覚えている。この人はイラク戦争でも同じ論法で対米協力を支持したのだ。

日米協調は大事だ。軍事行動も私は一概には否定しない。が、米国は北朝鮮問題で日本の安全のために何をしてくれたかという総括もなく、ただ対米協力を訴えても米国の御用学者と思われるだけだろう。米国にもばかにされるだけだろう。

イラク戦争で消耗した米国をあざけるように、北朝鮮は核実験を繰り返した。日本はイラク戦争の被害者だと指摘した米要人もいるそうだ。日本への北朝鮮の脅威はそっくり残って、増大したからだ。

よくしゃべる教授の顔を見ながら思った。イラク戦争時、日本の論客とされる人々がどんなことを言っていたか、詳しく検証しなければいけない、と。

イラク戦争開戦の理由となった大量破壊兵器は実際には無かったのですから、そして、アメリカに利益をもたらさなかったし、フセインを排除出来たとはいえ国民に多大な犠牲を強いていることを考えれば、イラク戦争は間違った戦争でした。しかも記事中にあるように、北朝鮮などへの対応が出来なくなった。

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しかし、イラク戦争が(アメリカにとって)間違った戦争であることと、日本がイラク戦争を支持した事が間違っているかどうかは別問題です。

日本にとってのイラク戦争支持の正しさは、イラク戦争を支持した場合としなかった場合の日本の損得で計算しなければなりません。

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もし日本がイラク戦争に反対しアメリカを止めることが出来たなら、イラク戦争支持は間違いであったと言えるでしょう。イラク戦争自体は無かった方が良かった事に間違いはありませんから。では、日本に止められたでしょうか。

日本が止めることが出来たら、それに越したことはありませんが、日本が反対であったとしても、アメリカは止まらなかったでしょう。

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アメリカがイラク戦争に突入したときに、日本がイラク戦争に反対であったらなら、どうなるでしょうか。北朝鮮問題はそっくり残っている。しかもアメリカの態度はいっそう冷たい。いまも暖かいと言えるかどうか判りませんが、いまよりさらに冷たいであろうことは間違いないでしょう。

イラク戦争は正しい戦争でもなく日本に利益ももたらしませんでした。しかし、戦争支持への評価は、支持した場合としなかった場合の損得で計らなければなりません。

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よくしゃべる教授の顔を見ながら思った。イラク戦争時、日本の論客とされる人々がどんなことを言っていたか、詳しく検証しなければいけない、と。

同様に読者も新聞が正しい評価をくだすかどうか、検証というか評価しなければなりません。

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