« 友好には忘却も必要 | トップページ | 買っただけじゃダメ »

2012年4月19日 (木)

生活保護とベーシックインカム

生活保護とベーシックインカム

ニコニコニュース:「数々の特典がつく生活保護は働くより得」という若者増加中
http://news.nicovideo.jp/watch/nw240701

彼らが生活保護を受けたがるのには、実は理由がある。それは、生活保護受給者には、数々の“特典”があるからだ。生活保護受給者の相談に乗ったり、援助するケースワーカーを10年以上務め、著書に『野たれ死にするくらいならどんどん生活保護』を持つ多村寿理さんは、こう説明する。

「生活保護受給中は、原則として医療費や介護費、家賃(地域ごとに上限あり。最大5万3700円)は無料。さらにNHKの受信料、住民税、国民年金なども免除されます。またJRの運賃や光熱水費の減額もあります」

定職がありながら年収200万円以下の「ワーキングプア層」と呼ばれる人々は月収約17万円。一方の生活保護受給者は地域によって受給額の差はあるが、10万~15万円ほど。ワーキングプア層が家賃、税金、社会保険料などを支払えば、“特典”を手にした生活保護受給者に比べて可処分所得(=自由に使えるお金)が下回ってしまうケースも出てくる。

これでは、「生活保護のほうが得」と、多くの低所得者層の若者が生活保護を受けようとするのも、もっともな話だ。

ダイヤモンド・オンライン:「ベーシックインカム」の誤解を解く
http://diamond.jp/articles/-/16672?page=5

ベーシックインカムが長年議論されながら実現しないのは、「人権擁護でありながら、やや突き放した感じがするからではないか」という北野氏の推測も、重要なポイントを突いている。

「現金を平等に給付するから後は自分で何とかしろ」というベーシックインカムの考え方は、個々人の選択に対して非介入的で経済的には効率的(各自が効用を追求しやすいという点で)だが、一方で確かに「突き放した」感じを伴う。

生活保護が多少手厚かったとしても、受けている当人達が脱出しようと努力していて、その努力の方向性がそれなりに妥当なら(社会の価値観とずれなければ)、多少の過剰な手厚さも社会は受け入れるだろう。

しかし、生活保護に安住しようとしている、働くことを放棄して生活保護に走るのなら話は別だ。

その場合、ベーシックインカムの「社会が払える範囲で(おそらく現在の生活保護より小額の)お金を渡すから、あとは勝手にしろ」という考え方も、それなりに妥当な考え方に思える。

  *        *        *

援助を受ける側と様々なコストを負担する側の価値観が一致していないと、援助は長続きしないし、うまく機能しない。

日本社会の価値観が多様になるにつれ、援助が難しくなってきている。生活保護は限界にきているのではないか。生活保護の受給のハードルを下げて給付も下げる(ベーシックインカム的な考え方)か、価値観の押し付けか(教育の義務化、現物給付)、どちらを取るかの選択を迫られるタイミングが遠からず来るだろう。

BlogRanking (読む価値のある記事だったらクリックお願いします)

|

« 友好には忘却も必要 | トップページ | 買っただけじゃダメ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107287/54504331

この記事へのトラックバック一覧です: 生活保護とベーシックインカム:

» 「人権」というイデオロギー [日本の狂った反日スポーツライターたち]
皆さま、拙ブログにお越しいただき有難うございます。↓のエントリー(青文字部分をク [続きを読む]

受信: 2012年4月19日 (木) 19時38分

« 友好には忘却も必要 | トップページ | 買っただけじゃダメ »