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2012年6月 5日 (火)

最後、は違うんです

最後、は違うんです

スポーツニッポン:西川のりお:後輩・河本に苦言「道義上の問題。反省しろ」
http://mainichi.jp/sponichi/news/20120603spn00m200012000c.html

また、橋下氏については「国政に出たら、クセが悪いプロの官僚を相手にどこまでできるのか。今の歯切れの良さは消えるかも」と予想。自身の政界進出には「選挙はそんなに甘くない」と否定したが、「選挙のない副知事にはなりたい。松井一郎さん、大阪府の副知事にして」とラブコールを送っていた。

最後の責任を取らなければならない立場というものがある。あるいは誰にも決めてもらえない(相談は出来ても指示はしてはもらえない)立場というものがある。

「国政に出たら、クセが悪いプロの官僚を相手にどこまでできるのか。今の歯切れの良さは消えるかも」

私も端下さんが国政に出たら、いまの歯切れの良さは消えてしまうかもと思いますが、それは「クセが悪いプロの官僚を相手にどこまでできるのか」という心配をしているのではありません。それは、文句を言う相手、攻撃できる相手、反抗期の子供にとっての親や教師や警察のような相手がいなくなってしまい、結果をすべて自分で引き受けなければならなくなるからです。

自分の判断ミスによって簡単に人が死ぬ(ことだってある)。そういう立場になってしまうからです。

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私は自営業をしていた時期がある。会社ではないから「社長」ではないが、お客さんとの交渉はあっても指示や命令はない(責任はすべて自分が引き受ける)立場だった。それは社員であること(命令に従わなければならないが、責任は会社が引き受けてくれる立場)とは全く違う立場だった。

その経験は私にとって有意義だった。

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国家公務員を「プロの官僚」などと言って(彼らはプロの官僚ではありますが)、そこに幻想を見る必要はありません。過去の柵や利権に執着しているかも知れないし、組織の原理に縛られているかも知れない。しかし彼ら国家公務員と地方公務員に本質的な違いがあるようには思えません。

国政と地方政治の最大の違いは「(法的な責任はともかく)最後の責任がある立場、指示してもらえない立場」です。そのことを忘れて官僚が強大な力をもった悪であるかのような幻想は判断を誤らせるものです。

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コメント

>文句を言う相手、攻撃できる相手

橋下市長自身、この点をよく理解しているようで、地方だから、市長だから、文句を言えるのであって、しかも首相のような間接選挙ではなく、直接選挙で選ばれたから言えると、毎朝の定例会見で何度も言っていますね。

投稿: a | 2012年6月 5日 (火) 07時15分

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