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2012年7月 3日 (火)

歳費の削減に騙されるな

歳費の削減に騙されるな

朝日新聞 社説:身を切る改革―増税の前提を忘れるな
http://www.asahi.com/paper/editorial20120702.html#Edit1

消費増税関連法案は衆院を通過したが、増税の大前提である国会議員の「身を切る改革」がまったく進んでいない。

「隗(かい)より始めよ」という。国民に負担を強いる前に、国会議員みずからが身を切る覚悟を示すのは当然のことだ。

関連法案に賛成した民主、自民、公明3党はその責任も共有している。延長国会で目に見える成果を示さねばならない。

まず、ひとつ提案がある。歳費や賞与の2割カットだ。

政治家が身を切る、と言うと必ず出てくる歳費のカットだけれども、それをして本当に政治家が身を切った事になるのだろうか。

ちょっと特殊例かもしれないが鳩山元首相にとって歳費のカットはどれくらい痛いと言うか「身を切る」ことになるのだろうか。おそらく、全然痛くないしポーズとしての意味以上に何か影響があるとは思えない。

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古代ギリシャで、公職は名誉職で報酬は出なかった時代があった。その時代、公職に就ける者は金持ちであって庶民はなれなかった(庶民が無報酬の仕事をしたら飢え死にしてしまう)。公職に対して報酬が支払われるようになって、はじめて、庶民が(≒資産家以外の人間が)公職に就くことが出来るようになった。

単純な歳費カットは、政治家になれるのは金持ち、という社会をもたらす。

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政治家にとっての資産とは、歳費のような単純な金ではないと思う。おそらく(私は政治家ではないので想像だが)支援組織との関係だろう。自分の支持母体を切るようなことこそが、政治家にとっての「身を切る」ことだ。

政治家に「身を切る」ことを要求することは間違っていない。「身を切る」こと、つまり自分の支持団体だけではなく日本全体を考えることなのだから。

それを間違えて、歳費カットなどの目先のことに矮小化し、政治を金持ちのものにしてしまってはならない。

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