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2012年8月29日 (水)

危険だと煽ることの結果責任

危険だと煽ることの結果責任

朝日新聞:「放射能地域の人、結婚しない方が」公益法人会長が講演
http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY201208290581.html

協会側の説明や記者が確認した録音によると、池谷会長は、福島のほか原発事故で一定の放射能汚染を受けた関東地方の県名をあげ、地域の地図を示しながら「放射能雲の通った地域にいた方々は極力結婚しない方がいいだろう」と発言。「結婚して子どもを産むと、奇形発生率がドーンと上がる」などと話した。

池谷会長は朝日新聞の取材に、「被曝(ひばく)で遺伝子損傷と奇形児出産のリスクが高まることを訴えた」と説明。「一般論として私の見解を話した。差別する意図はなかった」と話した。

政府や企業が安全だと言ったにも関わらず、事故や病気・健康被害が起きた場合には、様々な形で責任を追求される。では、この池谷会長の言葉、「結婚して子どもを産むと、奇形発生率がドーンと上がる」などという言葉を信じて結婚や出産をあきらめて、で、何十年立っても奇形発生率が上がらなかったら、この池谷会長の責任は追求されるのだろうか。

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法律的に責任を追求することは難しいだろう。信じる信じないは個人の判断だし、因果関係を証明することは困難だ。

しかし、道義的な責任はあるんじゃないか。少なくとも「予測が外れたとき、多くの人々から恨まれる」ことくらいは覚悟しておいた方が良い。

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今回の事故で放出されてしまった放射性物質で死んだ人はいないし、今後の健康被害も極めて微量で計測不可能なほどです。事故が起きて1年半たちました。事故当時に妊娠していた方々も全て出産なさった事でしょう。奇形の発生率が上がってしまうとしたら、もう数字が出て来ても良いはずです。

しかし、全くそんな数字は出て来ません。報道もされなければ2ちゃんねるなどの掲示板やツイッターでも目にしません。私の見ている範囲は狭いですけど、少なくとも大騒ぎにはなっていません。奇形の発生率が上がったら大騒ぎになるでしょうから、いまだに騒ぎになっていないということは、事故当時に妊娠していても大丈夫だったと判断できる訳です。

「放射能雲の通った地域にいた方々は極力結婚しない方がいいだろう」とか「結婚して子どもを産むと、奇形発生率がドーンと上がる」とは、私は思いません。私には娘と息子がいますが、恋人をつれてきて「この人と結婚する」とか突然言われて、で、その人が福島の人だったとしても、それを理由に反対することはないでしょう(他の理由で反対することはあるかも)。

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無責任・無根拠の危険情報は、無責任・無根拠の安全情報と同じく害悪です。

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コメント

この人自分の立つ位置の重さ解ってない只の学者 銭泥棒ですね

投稿: 薩摩の昔船乗り | 2012年8月30日 (木) 12時07分

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