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2012年9月19日 (水)

原発ゼロで生じる課題

原発ゼロで生じる課題

琉球新報 社説:原発ゼロ戦略 歴史的な使命と心得よ
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-197017-storytopic-11.html

政府は、原発ゼロの実現に向けた具体的な道筋を早急に示し、その過程で生じる課題の克服策につても丁寧に説明する必要がある。電気代上昇の懸念もあるが、料金引き下げを促す発送電分離など電力制度改革の具体化も急ぐべきだ。

過酷な状況が今も続く東京電力福島第1原発事故を教訓とするならば、原発ゼロ目標は当然の帰結だ。この間の意見聴取会やパブリックコメントなど圧倒的な国民的世論も後押ししており、政府決定はむしろ遅すぎるぐらいだ。

発送分離などの自由化で電気代が安くなるとは思えない。なぜなら、いまは電力不足だから、いま節電が呼びかけられている、節電しなければならないというのは電気が足りないから、で、不足している時に自由化をしたら値段が上がって当然ではないか。

何かがたりないときに自由化したら値上がりする。あたりまえの事だ。

価格を統制したままなら自由化とは言わない。

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私は電気代の値上げはあまり心配していない。心配しているのは電力不足で企業が倒産したり移転することだ。

日本人は我慢強いというか紳士的というか、電気が足りないとなったら、みんなで頑張ってしまう。多少の損害を受けても節電してしまう。だから、日本の電力不足は、大停電といった形をとらず、企業活動の低下という形をとるだろう。

そして企業活動が低下すれば、電力需要は減る。だから停電の危険は高くなく値上げも限定的だと予想している。

しかし忘れてはならないことは、企業活動が低下すれば、雇用は減り失業者は増える、税収は減り福祉も減る、防衛予算・教育関連・公共事業も減るということだ。

  *        *        *

原発ゼロで心配なのは、電気代の値上げではなく、失業者の増加や社会の衰退ではないか。電力不足による停電が起きれば派手でみんな気がつくだろうけれど、節電で静かに衰退していくと気がついたときには取り返しのつかない事態になっているのではないかと心配だ。

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人が溺れるとき、バシャバシャと水しぶきをあげるようなイメージがあるけれども、本当に溺れるときは静かに沈んでいくそうだ(声をあげる余裕なんてないらしい)。

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