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2012年10月28日 (日)

胃が痛い

胃が痛い

中央日報:羅老号:打ち上げ延期、次回は早くて31日
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/27/2012102700391.html

26日に予定されていた韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)号」の3回目の打ち上げが、ロシアが製の部品の異常により延期された。次の打ち上げは早くても31日以降になるとみられる。

サーチナ:韓国の人工衛星が打ち上げ延期「問題の部品はロシア産」=韓国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1027&f=national_1027_007.shtml

問題となった部品は、ロケット1段目と発射台地下設備をつなぐゴム材質の円形シリング。チョ団長は、部品がロシアで製造されたことを明かし、圧力に耐えられず破損したとの見方を示した。

羅老号は、ロケットの1段目をロシア、2段目を韓国が製造している。報道陣が、修理作業に韓国の研究陣も加わるのか問われると、チョ団長は、「技術保護協定により1段目エンジンには近づけないが、問題になった部分は韓国とロシアの研究陣が接触する部分。修理・点検作業は両国で進める」と説明した。

2つほど思った事を書く。

ひとつめは、自分はロケットに関わる技術者にならなくて良かった。ロケットって打ち上がったら最後、メンテナンスできなないんだよ。自分は技術系の仕事をしていてるけど、壊れると困る機械も担当してるけど、これ「壊れたとしても手元にある」んだよね。手元にブツがあって何があってもチェックが出来るのと、正常な時はいいけど壊れたら(壊れ方によっては)なんにも残らないのと(ロケットはもちろんこっち)違うよね。

だからロケット技術者にかかるストレスは大きいんじゃないかと思う。

で、今回トラブルで3日以上の遅れとなったわけだけど、自分の担当分であれば、すんごいストレスで、自分の担当じゃなくても不安な状態が3日続くことになる。発射直前に3日もらったところで、出来ることなんて殆ど無いだろうし。

特に、今回は韓国のメンツがかかっているし、ロシアとの契は今回の打ち上げで終わり。つまり、もう一度打ち上げる為にはロシアと再契約しなきゃなんない。ビジネスだから可能性は低いけど、ロシアが嫌がったら次は無い。

自分が羅老号に関わる技術者だったとしたら胃が痛くなりそうな状況だ。

  *        *       *

ふたつめ、韓国はロシアにとって都合の悪いものは打ち上げられない。

韓国側が「技術保護協定により1段目エンジンには近づけない」と言っているように、打ち上げに必要なものをロシアに依存しています。ロシアが売らないと言えば韓国は打ち上げ出来ません。

しかも韓国は1段目そのものをロシアに依存していますから、技術援助してもらって、あるいはパーツを買って韓国で組み上げたのでもなく、1段目をまんまロシア製造されたものを買っていますから、ロシアは「売らないと言ったら韓国が自国で作るかも」という心配をしないで好き勝手な要求ができます。

羅老号の3回目の打ち上げが成功したとしても、韓国に取って何が残るかといえば、打ち上げたという事実が残るだけで(嘲笑されながらの宇宙クラブ入り?)、韓国の得るものは多くはないように見えます。

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