« 敵国認定? | トップページ | 話し合い拒否では »

2012年10月10日 (水)

地方分権の帰結

地方分権の帰結

毎日新聞 社説:子どもの貧困 政治は冷たすぎないか
http://mainichi.jp/opinion/news/20121010k0000m070131000c.html

親の失業や経済困窮から授業料が払えず、やむなく中退する高校生や大学生が後を絶たない。義務教育でも給食費や学用品費が払えない児童生徒が増えており、市町村が実施する就学援助を受ける小中学生は全国で157万人に上る。調査開始時(95年度)の約2倍で、小中学生全体の16%を占めるに至った。

深刻なのは、自治体によって差が大きく、援助が必要なのに受けられていない子が相当数に上ることだ。生活保護受給世帯の子への援助は国から補助金が出るが、それに準ずる世帯の子については国が税源移譲して補助金が廃止されたため市町村の裁量に委ねられている。

子供の貧困については思うところがあり、このBLOGで書いたこともあるけれども、今回はそれ以外のことを書く。

  *        *        *

世論は、と言うかマスコミはどちらかと言えば地方分権を強めることに賛成だ。そして、地方間で格差が出てくるのは反対のようだ。しかし、地方間の格差が大きくなるのは地方分権の当然の帰結なのだけれど。

行動の自由が大きくなると、得られる結果も様々になってくる。貧困対策も地方毎に多様な施策が行われるようになり、なにもしないと言う選択をする自治体だって出てくるだろう。それを問題だと感じるならば、地方分権を単純に勧めるようなことは出来ない。

  *        *        *

霞ヶ関の官僚が決めるのか、地方自治体の(県庁所在地の、あるいは村役場の)官僚が決めるのか、どちらが決めるのかが大きな問題だろうか。国会議員が決めるのか、地方議員が決めるのか、どちらが決めるのかが大きな問題だろうか。

どちらが決めるにしても、人間が決めることに違いはない(権力・権限の綱引きをしているだけ)。

大事なのは、地方分権を進めるかどうかは、日本各地で様々な差が生まれることに賛成かどうか。地方分権の当然の帰結として発生した差を、多様性と感じるか格差と感じるかどうかだ。逆にいえば、中央政府が強くなり日本全国で同じ製作が行われることを、没個性と感じるか、それとも平等で安心と感じるかということだ。

  *        *        *

地方分権は格差を産む。そのことを忘れてはならない。

BlogRanking (読む価値のある記事だったらクリックお願いします)

|

« 敵国認定? | トップページ | 話し合い拒否では »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107287/55857576

この記事へのトラックバック一覧です: 地方分権の帰結:

« 敵国認定? | トップページ | 話し合い拒否では »