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2012年11月10日 (土)

捜査の失態ではあるけれど

捜査の失態ではあるけれど

時事通信:女性の居住市読み上げ=昨年6月、男逮捕時に捜査員-失態に「憤り」・神奈川県警
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012110900970

神奈川県逗子市で、男が元交際相手の女性を刺殺し自殺したとみられる事件で、県警が昨年、女性への脅迫容疑で小堤英統容疑者(40)を逮捕した際、手続きに基づき、逮捕状に書かれていた女性の結婚後の姓や自宅住所の一部を読み上げていたことが9日、分かった。同容疑者が女性の自宅を割り出す手掛かりになった可能性があり、県警逗子署は経緯を調べている。

同署によると、小堤容疑者は昨年6月1日、今回の事件で死亡した三好梨絵さん(33)に「殺す」などと書いたメールを送ったとして、脅迫容疑で逮捕された。その際、捜査員は逮捕状に書かれた「三好」という結婚後の名字と、少なくとも住所の「逗子市」を読み上げたという。

同容疑者からストーカー行為を受けていた三好さんは、同署に相談した際、自分の結婚後の名字や住所を教えないでほしいと要望していた。

しかし、逮捕後、三好さんが検察側とやりとりをした際、同容疑者が自分の新姓を知っていることを告げられ、県警に連絡。同署は陳謝し、防犯カメラの設置など対策をアドバイスしたという。

ストーカー行為のような事件の場合、裁判や刑事罰が終了したあとに再犯におよぶ可能性がある場合、被害者の情報を伝えないように配慮すべきではあるけれど、逮捕時に容疑(逮捕理由)を伝えない訳にはいかない。

だって逮捕時に「Aさん(匿名希望)への脅迫行為で逮捕する」という訳にはいかないし、判決時に、被害者の実在を疑わせる訳にはいかない。容疑を明確にしないでも良い条件を下手に作ったら、国家権力の暴走を許す抜け道を作ることになる。

   *        *        *

この事件は警察の失態ではあるけれども、非難の方向を間違えると、より大きな悲劇が訪れるのではないか。

そちらも心配しておくべきだ。

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