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2012年12月31日 (月)

ユートピアは実在せず

ユートピアは実在せず

毎日新聞:憂楽帳:犠牲
http://mainichi.jp/opinion/news/20121228ddg041070011000c.html

東京大の高橋哲哉教授は著書で民主党の鳩山、菅政権が普天間移設と原発の壁にぶち当たり崩壊したことについて「私たちの生活が誰かの犠牲から利益を上げるメカニズムの中に組み込まれていることを痛烈に思い知らせた」と書いた。再び誕生した自民党政権。多くの国民が犠牲を強いる選択を望んだのだろうか。

寡聞にして、私は引用した記事にあるような「犠牲」を出すことのなかった社会や国家を知らない。おそらく人類史上に一度も存在しなかったのではないか。

個々のテーマ、例えば脱原発であれば可能だろう。原発なしに供給できる電力に合わせて経済規模を小さくすればよいのだから。それを選択すれば、原発周辺の「犠牲」は無くせる。しかし、経済規模が小さくなることで別な場所に「犠牲(この場合は失業や貧困)」が生じることなる。

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自民党が勝ったのは「多くの国民が犠牲を強いる選択を望んだ」からではない。「犠牲」を生じない選択肢が無いからだ。「犠牲」を生じないと主張する選択肢を提示する政党が、詐欺師か夢想家のようなものだったからだ。

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政治は「まつりごと」であり、宗教的な(思想的な?)側面を持つけれども、実用品であることを忘れてはならない。

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しかし、自民党を選択することがイコール、他人に犠牲を強いることだという言い方はどんなもんだろうか。

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コメント

自民党が与党になると改憲して徴兵制になる!
というネタも世間にはありますから、
新聞社的には、何でもアリなんじゃないでしょうか。
(それにしてもこの手のネタ、
国民投票という手続きはいったいどこにいったんでしょうか。)

毎日新聞の記事内容はさておき、
ブログ主様には、記事の読み方や政治や様々な考え方を、
いつも勉強させていただき、感謝しています。

投稿: ohsui | 2012年12月31日 (月) 08時58分

何につけても、個々人が得る利益には、誰かの負担による物がつきものです。
例えば、明日の元旦(たいていの人はその前後も休みですが)でも、多くの人にとっては休日ですが、その休日の楽しむために、誰かが働いています。みんながみんな休日としたならば、却って詰まらない「休日」となってしまうでしょう。

投稿: DUCE | 2012年12月31日 (月) 20時43分

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