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2013年5月27日 (月)

効果より副作用の方が大きいヘイトスピーチ違法化

効果より副作用の方が大きいヘイトスピーチ違法化

岐阜新聞 社説:ヘイトスピーチ 言葉の暴力、法的な規制も
http://www.gifu-np.co.jp/column/syasetsu/sya20130527.shtml

東京・新大久保などで繰り返されている在日韓国・朝鮮人らを標的にしたヘイトスピーチ(憎悪発言)デモは「良い朝鮮人も悪い朝鮮人も殺せ」「東京湾に沈めろ」など驚くべき言葉を白昼堂々と投げ付けている。

その中心となっているのはネット右翼とも呼ばれる「在日特権を許さない市民の会」(在特会)だが、右翼というよりもレイシスト(人種差別主義者)と呼ぶべき団体だろう。彼ら、彼女らの行為は言葉の暴力であり、脅迫に近い。



ただちに罰則を設けるかどうかは慎重に考えたいが、禁止法があれば、人種差別デモを実質的に規制することが可能になるし、損害賠償など民事訴訟の根拠にもなる。

文学や映画、演劇などにおける個別表現までも「言葉狩り」のように規制する必要はない。

表現の自由を萎縮させない十分な配慮をしつつ、憎悪犯罪に該当する最小限の範疇(はんちゅう)を定めるだけでも抑止効果はあるはずだ。

脅迫なら脅迫罪として、あるいは犯罪の教唆として対応すれば良いのであって、ヘイトスピーチを違法化すれば良いというものではないと思う。

なぜなら、違法化されても罰則規定がなければ、在特会が止めるとは思えないし、2ch などで暴言をまきちらしている方々が止めるとも思えないから。そして、普段から慎重な物言いをしている方々は、さらに慎重になるだろう。

つまり、岐阜新聞の社説の著者が効果を与えたいところには効果はなく、効果を与えたくないところに効果があるだろう。

  *        *       *

ヘイトスピーチに限らないが、言論や表現を規制しようとするなら、よっぽどうまく定義(どんなものを規制しようとしているかの定義)をしないと、やったもん勝ちになってしまって、守りたいものが守れず、潰したいものがのさばる結果になるだろう。

  *        *       *

犯罪の教唆を禁止するのがせいぜいだけれど、これだって映画や漫画や歌謡曲(盗んだバイクで走りだしたりしたりしたらどうなる?)まで対象になってしまう。

ヘイトスピーチ禁止は簡単な話ではない。副作用の方が大きい。

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コメント

「表現の自由」との整合性は、とれるんかいな。

投稿: a | 2013年5月28日 (火) 01時24分

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