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2013年6月 8日 (土)

トルコのデモはイスラムの復讐の結果か

トルコのデモはイスラムの復讐の結果か

AFPBB:催涙ガス飛び交うトルコ、政府「二流の民主国家ではない」
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2948285/10858097?ctm_campaign=txt_topics

トルコと友好関係にある西側諸国はこうした事態に対する懸念を表明しているが、トルコ外務省筋がAFPに語ったところによると、アフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)外相は4日夜、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官との電話会談で、「トルコは二流の民主国家ではない」と伝えた。

ちゃんとした民主国家では、デモは表現であり一種のお祭りでもあります。それは最終的には選挙で勝つことを目標にします。ですから、多少暴力的になることはあっても、長続きはしません。

それに民主国家なら少数派への配慮もありますから、少数派、つまり自分達の意見が認められていない人々にもそれなりの配慮がありますし、国民の風俗習慣があまり違わなかったりしますから、決定的な対立にはなりません。

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トルコの今回のデモが暴力的で長期化しそうなのは何故でしょうか。

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産経新聞:イスラム化か世俗主義か 根深いトルコのジレンマ
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130605/mds13060500390000-n2.htm

公正発展党(AKP) トルコのイスラム系政党。2001年6月に憲法裁判所から解党命令を受けた美徳党の一部議員を中心に同年8月に結成された。02年11月の総選挙で圧勝し、単独与党に。親米欧路線を掲げるとともに、イスラム的価値観を尊重した民主主義を標榜する。

トルコの民主政治には弱点があります。それは、イスラム政党が成長することを権力で押さえつけていたことで、民衆の分裂が隠されていたことです。隠されていた分裂がいま吹き出しています。

世俗(脱イスラム)の政治を望む人達と、イスラムの政治を望む人達に分裂していましたが、イスラムの政治を望む人々の政党を権力で押さえつけていたことで隠されていました。しかし、公正発展党は解散命令を出されないまま、イスラム的な政策を実施することに成功しました。

そして、公正発展党は選挙に勝ち続けています。

イスラムの政治を望む人達の方が多数派なのです。

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トルコのデモは、トルコが「二流の民主国家」であることを示しているのでしょうか。二流であるかどうかは、トルコの多数派であるイスラムの政治を望む人々が、同じトルコ国民である世俗派にどこまで配慮できるかで決まります。

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コメント

ジョージ・W・ブッシュは単に何もしらないままイカサマ選挙と裁判で大統領になった人物だが、バラク・オバマは合衆国憲法を専門とする弁護士で、一応選挙で選ばれた人物。

ブッシュは単に残酷なバカだが、オバマは冷酷残忍で口の上手い詐欺師だ。

しかし一方で、2人ともアメリカの顔なのである。

投稿: アメリカの顔 | 2013年6月 8日 (土) 12時17分

エルドアン首相、読み間違えている。確信的イスラーム保守層が、見放してきていることを軽視した。騒乱の主役は世俗化者や共産党だが、背後で、無言のイスラーム保守層が深く怒っていることを軽視している。

ただ、トルコの親エルドアン政権メディアは、徐々に、騒乱が外国から騒擾を誘発する陰謀だの、騒乱は一部過激派によるものだという方向に誘導し始めた。

このような世論誘導は、一定程度、騒乱を望まない商人などを引きつけるが、騒乱の背後で怒っている市民を騙すことはできない。エルドアン政権はコアなイスラーム保守層の支持を失う。

国した際の支持者向けの演説は、ちょっとあり得ないくらい、エルドアンにしては、現実離れした無内容なもの。あれだけ、経済を発展させてやったじゃないか、と過去の成功に訴え、それを邪魔する反乱を潰すというメッセージ。強権的すぎる。

http://sankei.jp.msn.com/smp/world/news/130607/mds13060722410001-s.htm
そういう問題じゃない

イスラームか世俗主義かを争っているのではない。それを争うのは選挙。市民の怒りは、首相とその周辺が、言論の自由を抑圧したり、取り巻きとの癒着を浄化できないこと。アルコール規制は、むしろマージナルな問題。

他人の言うことに耳を貸さないエルドアン首相が最大の問題だが、首相を非難する野党共和人民党CHPも問題行動が多すぎる。シリアへ行ってアサド大統領を支援してくるし、クルドとの和解を「国民への裏切り」呼ばわりするし。親西欧のスマートな世俗政党というイメージは嘘と言ってもいい。

投稿: masanorinaito | 2013年6月 8日 (土) 12時21分

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